第19回 鈴の木こどもクリニック-母と子どもの講演会のご報告

講演会の様子 実習の様子

 2016年9月10日(土)、「第19回 鈴の木こどもクリニック-母と子どもの講演会」を荏原保健センター2階多目的室で行いました。
 
 当クリニックは、子育て中のお母さまがお子さまをお連れになっても、楽しくご家族で勉強していただける、「母と子どもの講演会」を目指し、お子さま連れを歓迎してきました。

 今年も、お母さまがお子さまのお世話をしながら、講演を聞いていただけるよう、マットに直接お子さまを寝かせながらお世話のできる、専用スペースを設けました。

 今回の講演会は、まず第1席として、当クリニックでアレルギー診療を行っている、アレルギー専門医の岩崎幸代先生が登壇し、「やさしい食物アレルギーの話」について、お話しされました。岩崎先生は、まず食物アレルギーについて、基礎的な説明を行い、次に実際食物アレルギーで治療を行っている、2人の患者さんの治療の経過について、お話されました。講演の後、参加されたお母さまからも質問があり、食物アレルギーについて活発な質疑応答が行われました。

 次に、当クリニックの患者さんの中学生の小林勇斗君のギター演奏が行われました。小林君は、ジュニア・ギターのコンクールでしばしば賞を取っている実力派で、素晴らしい演奏で盛んな拍手を浴びました。

 第2席は、当クリニックの非常勤で、災害医療センターのD-MAT隊員として全国で災害救助に出動している、鶴和美穂先生の「母と子の災害医療」の講演が行われました。鶴和先生は来たるべき東京大地震によって想定される災害と、特に母親が考えておかなければならない準備について、東北、熊本の経験も踏まえて、具体的にお話されました。

 次の間奏は、鈴の木スタッフで作る「鈴の音(すずのね)楽団」による、「アンパンマン体操」の楽しいダンスが行われました。

 最後に当クリニック鈴木博医師と藤田亜由美看護師による、「薬の飲ませ方、水分の取らせ方」の実技講習を行いました。まず、鈴木医師から簡単な基礎知識の説明があり、続いて、参加者に乳糖散剤、座薬(模擬)、スポイト、計量コップ、飲料水が配られました。

 藤田看護師の指導で、実際にお母さま、お父さまに座薬挿入、散剤の服用、シロップ(水薬)の飲ませ方の体験をしていただきました。鈴の木スタッフも、それぞれ分かれてご両親の練習に加わり、お手伝いをしました。

 今年も多数のご参加、ありがとうございました。


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