病児保育キッズベル品川
病児保育とは?
病気になったお子さまには、愛情を持って看病に当たられるお母さまの存在が必要です。しかし、時には仕事のお休みを調整できず、お子さまの看病にお困りの時もあるでしょう。このようなときに、役に立つのが病児保育です。
病児保育はお仕事されている保護者のために、保育園に代わって病気のお子さまをお預かりする就労支援事業として始まりましたが、それだけに限定されるものではありません。
現在では、病気のお子さまが、からだもこころも健康なときと同様、否病気であるがゆえにそれ以上に、暖かい環境で養育されることをめざす、子どものための子育て支援事業として位置づけられるようになりました。
病児保育とは、保育士、看護師、栄養士、医師、そしてお母さま、お父さまが協力し、お子さまの健康と幸福を守り、育てていくための事業です(全国病児保育協議会のHPは こちら)。
品川区では2018年4月、病児保育所は1ヵ所、病気の回復期のお子さまを預かる病後児保育室は4園でした。病児保育所は質量ともにまだまだ保護者のニーズを充足しているとは言い難い状態でした。
2014年に公表された、「品川区子ども子育て支援事業計画の策定に伴う意向調査」の速報版でも、 「病児・病後児のための保育施設等を利用したかったか」という質問に、3歳未満児保護者では776人中57.9%、3歳以上児保護者では799人中49.4%の保護者の方が「利用したかった」とお答えされています。
そのために、当クリニックは「力強い社会的活動」として、区議会の場で品川区に病児保育の拡充を何回も何回も訴え続けてきました(当クリニックの病児保育拡充の要望はこちら)。
病児保育の増設は、区民からの要望のなかでも必ず上位に入ってくる項目です。品川区もまた、病児保育の拡大も必要性を認識し、拡充の検討を始め、2019年4月には病児保育所は1カ所から4カ所に拡大されました。
当クリニックは品川区の最初の委託事業として病児保育キッズベル品川を2005年に立ち上げました。そして、2011年に委託事業を終了するまで、5年間に3000人のお子さまをお預かりしてきた実績があり、病児保育を行うハード面(施設)とソフト面(保育看護を行うノウハウを持ったスタッフ)を擁しています。
また、病児保育の委託を終了後も、子育て支援のために、病母子保育、デイケアなど、クリニックレベルでさまざまな形態の院内子育て支援事業を模索し、継続して展開してきました。
2015年9月、鈴の木こどもクリニックはかかりつけの患者さんの切実な要望にこたえ、品川区民の子育てを応援するために、クリニック独自の自主事業として病児保育キッズベル品川を再開しました。
さらに2019年6月より、他の委託施設と同程度の事業に拡充いたします。もとより小さな小児科クリニックが行政の支援も受けずに、自らの財源で病児保育事業を再開するため、その運営にはさまざまな限界が存在します。しかし、小規模な病児保育所でも、区民の皆さまの少しでもお役にたてるよう、スタッフ一同懸命に頑張りますので、キッズベル品川を以前と同様、いや以前にも増してよろしくお願いいたします。
追記:2019年12月に新型コロナウイルス感染症が発生し、流行が続いているため、2020年2月からキッズベルは休室しております。コロナの流行が収まってきたら、再開する予定ですので、もうしばらくお待ちください。
病児保育の利用方法
ここに記載されている事項は2019年6月時点での、キッズベル品川の利用方法のご説明です。適時、変更しておりますので、利用希望の時点でキッズベル品川事務局に最新の利用方法をご確認下さい。
事務局スタッフのお話する内容の方が、このホームページより新しい情報です。また、確認のお電話はキッズベル品川事務局 03-3786-0318にお願いいたします。
またこのご案内はあくまで当クリニックの病児保育キッズベル品川についての利用方法です。他の品川区の病児保育施設の利用法は、当該施設か品川区保育課にご確認ください。
@対象年齢と定員
定員は最大4名です。保育士、看護師が保育看護に当たります。 Aキッズベル品川の開設業務時間(保育開始と保育終了時間)
年末年始および指定された日は休室となります。このHPか、直接院内掲示で休室日をご確認ください。
月、火、木、金 8:50AM〜5:30PM
前日予約済みの方は指定時間に鈴の木こどもクリニックにご来院下さい。医師の診察後、病児保育が適当と判断されたお子さまからキッズベル品川で保育を始めます。(指定の時間に遅れると、9:00AM以降の診療の合間に入室前診察を行なうことになります。診療が込み合っている場合は長時間お待ちいただくこともあるので、入室予約済みの方は指定時間に来院いただくよう、お願いいたします。)B利用料金
ご利用料は 1回5000円です。他区在住、在宅子育て家庭の保護者の方のご利用も受け入れております。さらに、当クリニックのかかりつけ医に登録されている、かかりつけの患者さんは、かかりつけ患者さん利用特別料金となります。Cお預かりの対象となるお子さま、ならないお子さま
まず、かぜで熱を出した、吐いて下痢をしている、などのよく見られる病気(common disease)のお子さまは、お預かりしています。D事前登録
直接、鈴の木こどもクリニック内キッズベル品川事務局に来院して、「病児保育児童票」を記載し、事前登録をしていただきます。この「病児保育児童票」をもとに当スタッフがお子さまの保育看護を行ないます。登録は初回1000円です。Eキッズベル品川ご利用の具体的な手順
ご利用希望日の前日予約が原則です。利用希望者はまずクリニック 3786-0318に連絡し、空き状況を確認してください。月曜日の入室希望は土曜日にご連絡ください。Fキッズベル品川終了後のご連絡について(特にキャンセルについて)
●キャンセルの場合:
クリニック受付内キッズベル品川事務局03-3786-0318に電話でキャンセルをご連絡ください。診療終了後は留守番電話になりますので、お子さまのお名前(フルネーム)、利用予定日、キャンセルする旨をメッセージとして入れてください。キャンセルの連絡は利用当日8:00AMまでにお願いします。
予約したにもかかわらず、キャンセルの連絡もないまま、お子さまを預けに来なかった利用希望者に対しては、利用停止期間とさせていただきます。キャンセルの場合は必ずご連絡いただくよう、重ねてお願いいたします。
G当日持ってきていただくもの
□ 病状連絡表(お子さまの状態を記載していただきます)
□ 母子健康手帳・健康保険証・乳児医療証
□ 与薬依頼書とお薬(お薬手帳・お薬の名前が記されたもの)
□ お弁当・おやつ2回分・ミルク(必要な方のみ)と哺乳瓶2本
□ お着替え1〜3組(パジャマ・洋服など)
□ オムツ6〜8枚またはパンツ3枚・お尻ふき
□ お手拭2枚・バスタオル2枚
□ ビニール袋2枚(汚物入れ)
終わりに
キッズベル品川は、小児科クリニックが子育て支援の思いを込めて再開した、定員4名の小さな病児保育施設です。残念ながら、全てのご要望に現在のささやかな体制で対応することは不可能ですし、自らはルールを守らずにサービスばかり要求する人もいますが、できないことはできません。必要なときに、利用できる範囲で病児保育キッズベル品川をご利用いただけたらと思います。
キッズベル品川の事前登録等は他の病児保育施設では通用しません。逆に、他の病児保育所の手続き等はキッズベル品川では利用できませんので、ご了解下さい。
キッズベル品川・鈴の木こどもクリニックは、子育てに真摯に取り組む、品川の働くお母さま、お父さまを力いっぱい応援いたします。
病児保育キッズベル品川・鈴の木こどもクリニック
品川区の病後児保育室についても、こちらで詳しくご紹介しておきます→ご案内はこちら