第20回 鈴の木こどもクリニック-母と子どもの講演会のご報告

講演会の様子 実習の様子

 2017年8月26日(土)、「第20回 鈴の木こどもクリニック-母と子どもの講演会」を荏原保健センター2階多目的室で行いました。
 
 当クリニックは、子育て中のお母さまがお子さまをお連れになっても、楽しくご家族で勉強していただける、「母と子どもの講演会」を目指し、お子さま連れを歓迎してきました。

 今年も、お母さま、お父さまがお子さまのお世話をしながら、講演を聞いていただけるよう、マットに直接お子さまを寝かせながらお世話のできる、専用スペースを設けました。

 事前に申し込んでおいたマイクが保健センターの過失で準備されていないというアクシデントがあり、マイクが使用できないという悪条件でしたが、講演会は大きなトラブルなく、順調に進行しました。

 今回の講演会は、まず第1席として、当クリニックで「子どもの心の健康外来」を担当されている、野口美知子先生が登壇し、「子どもの健やかな発達を促す子育てとは」について、お話しいただきました。
 
 野口先生は、埼玉県で長年、幼稚園教諭、小学校教諭を務め、さらにさわやか相談員、心の教室相談員、警察少年補導員、警察スクールサポーターなどを歴任し、「少年非行」にも係わってきた、小学生の心の問題を取り扱うベテラン相談員です。ご自身がかかわってきたさまざまな事例の経験も踏まえ、子どもの心の健やかな発達に大切な事柄について、特に声を出してほめる、お子さまとできる限り触れ合う、など具体的なアドバイスをお話されました。

 第2席の林聡先生は、長年戸越銀座で歯科診療に携わってきた歯科医の先生です。専門家の立場から虫歯を中心に、子どもの歯の健康についてお話しいただきました。虫歯には、歯があること、虫歯菌がいること、糖があることが3要素で、これらがそろわないよう、注意することが大切だと話されました。

 第3席は、昨年好評だった、当クリニック鈴木博医師と藤田亜由美看護師による、「薬の飲ませ方、水分の取らせ方」の実技講習を行いました。

 まず、鈴木医師から発熱、嘔吐、下痢についての簡単な基礎知識の説明があり、続いて、参加者に乳糖散剤、座薬(模擬)、スポイト、計量コップ、飲料水が配られました。

 藤田看護師の指導で、実際にお母さま、お父さまに座薬挿入、散剤の服用、シロップ(水薬)の飲ませ方の体験をしていただきました。鈴の木スタッフも、それぞれ分かれてご両親の練習に加わり、お手伝いをしました。


 各講演のあいだには、鈴の木スタッフによる、「エビカニクス」(ケロポンズ)、「手話版・手のひらを太陽に」の踊りを行いました。今年は小さな赤ちゃんが多く、一緒に踊られたご家族が少なかったことが少し残念でした。

 今年も多数のご参加、ありがとうございました。



母とこどもの講演会の報告はこちら