2025/2026シーズンのインフルエンザワクチンについて
2025.9.14更新

●予防接種の内容

2025-26年のインフルエンザHAワクチン製造株の内容は、以下の通りです。(*A型H3N2株が今シーズンも変更となりました。また、B型山形系統は2020年以降検出されなくなったため、WHOはワクチンから除外することを推奨し、今シーズン日本でもインフルエンザHAワクチンは3価のワクチンとなりました)


A型株
A/ビクトリア/4897/2022(IVR-238)(H1N1)
A/バース/722/2024(IVR-262)(H3N2)*

B型株
B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統)

●予防する病気

A型、B型インフルエンザの重症化を防ぎます。鳥インフルエンザ(H5N1)には効果はありません。

●接種の方法

ワクチンの注射液を、年齢に応じて2段階で上腕に皮下注射します。2回接種する場合は、左右交互に打つことが勧められています(副反応=腕の腫れを減らすため)。

インフルエンザワクチンの接種量→6か月~2歳は0.25ml、3歳以上は0.5ml。

インフルエンザワクチンの内容は、2015/2016年のシーズンから、3種類から4種類に増加となりました。(B型が2種類に増えました)
しかし、2025/202年の今シーズンから3種類に戻りました。(B型山形系統が見られなくなったため)

6カ月~12歳のお子さまは、2回接種が必要です。13歳以上は、1回接種でもよいとされています。


●接種の時期

インフルエンザワクチンは接種後2週めから抗体が上昇し始め、1ヵ月でピークに達し、その効果は5ヵ月間続きます。

2回接種の場合は、2回目を4週間後に追加接種した場合が最も抗体の上がりが良いので、2回目の接種は3~4週間後に受けるのがよいでしょう(接種間隔は、2~4週とされています)。


インフルエンザワクチン接種のタイミングは、2回接種の場合は、10月、11月1回接種の場合は11月をお勧めいたします。

●接種の年齢

生後0~6ヵ月まではワクチンを接種しても抗体の上がりが悪く、ワクチン接種の対象から外れています(ワクチンは接種できません)。

生後6~12ヵ月のお子さまについては、効果は限定的とされています。

乳児のインフルエンザワクチン接種を考える場合は、まず父親、母親をはじめ、周囲の大人や年長児が積極的にワクチンを受けることが大切です。その上で赤ちゃんの接種を考えるとよいでしょう。

周囲の人間がワクチンを受けて、赤ちゃんへのインフルエンザ感染の防波堤になることが、赤ちゃん自身にインフルエンザワクチンを接種することより効果的だと考えられています。

当クリニックは、乳児のご両親のインフルエンザワクチン接種を強く勧奨いたします。


1歳以上のお子さまについては、ワクチン接種を強くお勧めします。

接種費用:  

 6ヶ月~2歳…2回接種 自己負担分 区の補助 接種金額
 6ヵ月~2歳(1回目) 500 2000 2500
 6ヵ月~2歳(2回目:当院接種) 0 2000 2000
 6ヵ月~2歳(2回目:他院で1回目接種) 500 2000 2500
 3歳~5歳…2回接種 自己負担分 区の補助 接種金額
 1歳~6歳(1回目) 1500 2000 3500
 1歳~6歳(2回目:当院) 1000 2000 3000
 1歳~6歳(2回目:他院で1回目接種) 1500 2000 3500
 6歳~12歳(小学生)…2回接種 自己負担分 区の補助 接種金額
 6歳~12歳(1回目) 2000 2000 4000
 6歳~12歳(2回目:当院) 1500 2000 3500
 6歳~12歳(2回目:他院で1回目接種) 2000 2000 4000

6ヵ月~12歳は、1回目、2回目ともに補助金額2000円を差し引いた自己負担分を、受付窓口で支払います。

 13歳以上~成人…1回接種 自己負担分 区の補助 接種金額
 13歳~18歳(中学生、高校生) 2500 2000 4500
 18歳以上(成人) 4500 0 4500
 13歳~18歳(中学生、高校生の受験生) 3500 0 3500

13歳~18歳(中学生、高校生)は、補助金額2000円を引いた自己負担分を受付窓口で支払います。(1回分のみ。1回接種が原則です)
18歳以上の大学生、成人については、区からの補助はありません。
受験生は2回接種をお勧めしています。受験生に限り、2回目接種を3500円で行っています。(区からの補助はありません)


接種時間:

月、火、木、金   午前、午後の時間帯に接種します。(他のワクチンの接種も行います)
        土   インフルワクチンの単独接種を行います。(他のワクチンとの同時接種は行っておりません)

受付予約方法:携帯電話からのWeb予約となります(下線をクリックすれば、予約サイトに飛びます)。(→サイトのURLは  https://www.shujii.com/0337860318/i/です)

予約方法

まず、携帯にアクセスした後、予約を始める前に、必ず
「はじめにご利用登録を」から登録を行ってください。登録が済まないと予約はできませんので、ご注意ください

また、携帯からのインフルエンザワクチン予約は、診察券をお持ちのかかりつけの患者さんに限らせていただいております。転居等でかかりつけ医をお持ちでない患者さんは、一度受診にいらして、ご相談ください。

当クリニックは小児科診療所のため、高齢者の方のワクチン接種は行っておりません。

1歳未満の赤ちゃんについては、生後6ヵ月から接種を行っています。当クリニックは小さな赤ちゃんに関しては、ご両親の接種を強くお勧めしておりますので、初診でもご両親もご一緒の予約を承っております。また、妊娠しているお母さまの接種も行います。




2025年10月2日(木)から、フルミスト(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)の接種も始まります。(フルミストについては、こちらをご覧ください)

フルミスト(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)

●接種回数:

1回(2~18歳)

●接種費用:

 2歳~18歳…1回接種(鼻に噴霧) 自己負担分 区の補助 接種金額
 2歳~18歳 4000 4000 8000


2歳~18歳は、補助金額4000円を引いた自己負担分を受付窓口で支払います。(1回接種となります)

●接種時間:

月、火、木、金……通常の診療時間帯に接種します。(他のワクチンとの同時接種も行います。)
土       ……フルミストのみ、単独接種を行います。


●受付予約方法:

携帯からのWeb予約ではなく、
電話03-3786-0318からの電話予約となります。



インフルエンザワクチンは、スーパーの安売りバーゲンの野菜とは明確に異なります。接種料金の多寡ばかり気にして、右往左往する方が今でもいるようですが、大切な我が子を信頼できるクリニックで接種することが、最も安心で大切なことだと当クリニックは考えます。

また、インフルエンザにかかったとしても、インフルエンザウイルスには幾つかの型があるため、ワクチン接種は無駄ではありません。インフルエンザが治ってから、1~2週間以上あけて、ワクチンを接種しましょう。



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