2024/2025シーズンのインフルエンザワクチンについて
2024.9.17更新

●予防接種の内容

2024-25年のインフルエンザHAワクチン製造株の内容は、以下の通りです。(*A型H3N2株が変更になりました。残りの3種類は2023-24年と同じです)

A型株
A/ビクトリア/4897/2022(IVR-238)(H1N1)
A/カリフォルニア/122/2022(SAN-022)(H3N2)*

B型株
B/プーケット/3073/2013 (山形系統)
B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統)

●予防する病気

A型、B型インフルエンザの重症化を防ぎます。鳥インフルエンザ(H5N1)には効果はありません。

●接種の方法

ワクチンの注射液を、年齢に応じて2段階で上腕に皮下注射します。2回接種する場合は、左右交互に打つことが勧められています(副反応=腕の腫れを減らすため)。

インフルエンザワクチンの接種量→6か月~2歳は0.25ml、3歳以上は0.5ml。

インフルエンザワクチンの内容は、2015/2016年のシーズンから、3種類から4種類に増加となりました。(B型が2種類に増えました)

6カ月~12歳のお子さまは、2回接種が必要です。13歳以上は、1回接種でもよいとされています。

●接種の時期

インフルエンザワクチンは接種後2週めから抗体が上昇し始め、1ヵ月でピークに達し、その効果は5ヵ月間続きます。

2回接種の場合は、2回目を4週間後に追加接種した場合が最も抗体の上がりが良いので、2回目の接種は3~4週間後に受けるのがよいでしょう(接種間隔は、2~4週とされています)。


インフルエンザワクチン接種のタイミングは、2回接種の場合は、10月、11月1回接種の場合は11月をお勧めいたします。

●接種の年齢
 
生後0~6ヵ月まではワクチンを接種しても抗体の上がりが悪く、ワクチン接種の対象から外れています(ワクチンは接種できません)。

生後6~12ヵ月のお子さまについては、効果は限定的とされています。

乳児のインフルエンザワクチン接種を考える場合は、まず父親、母親をはじめ、周囲の大人や年長児が積極的にワクチンを受けることが大切です。その上で赤ちゃんの接種を考えるとよいでしょう。

周囲の人間がワクチンを受けて、赤ちゃんへのインフルエンザ感染の防波堤になることが、赤ちゃん自身にインフルエンザワクチンを接種することより効果的だと考えられています。

当クリニックは、乳児のご両親のインフルエンザワクチン接種を強く勧奨いたします。


1歳以上のお子さまについては、ワクチン接種を強くお勧めします。

2024/25年のインフルエンザワクチン接種のご案内

回数:13歳未満(小学生まで)は2回。13歳以上(中学生以上)は1回接種。

費用:

 3歳未満(6カ月~2歳)…2回接種 自己負担分 区の補助 接種金額
 3歳未満(1回目) 0 2000 2000
 3歳未満(2回目) 0 2000 2000
 3歳~12歳      …2回接種  自己負担分 区の補助 接種金額
 3歳~12歳(1回目) 1000 2000 3000
 3歳~12歳(2回目) 1000 2000 3000


6ヵ月~12歳については、1回目、2回目ともに補助金額2000円を引いた自己負担分をクリニック受付窓口で支払います。(1回目、2回目に各2000円が区から補助されます)

2023年は補助金額は1000円でしたが、2024年は2000円に増額されました。

 13歳以上~成人(65歳未満)…1回接種 自己負担分 区の補助 接種金額
 13歳~18歳(中学生、高校生) 2000 2000 4000
 18歳以上(大学生、成人) 4000 0 4000


13歳~18歳(中学生、高校生)については、補助金額2000円を引いた自己負担分を受付窓口で支払います。1回接種が原則です。
18歳以上については、区からの補助はありません。高齢者は定期接種として、受けることができます。

2023年は補助金額は1000円でしたが、2024年は2000円に増額されました。

時間:
月、火、木、金→ 午前、午後の時間帯に接種します。(他のワクチンの接種も行います。)
土       → 午前のみ、インフルワクチン接種を行います。


受付予約方法:携帯からのWeb予約のみとなります(予約サイトは、2024年9月9日(月)から稼働します。それ以前は予約できません)。

まず、携帯からWeb予約サイトにアクセスし、予約を始める前に、「はじめにご利用登録を」をお読みになってから、登録を行ってください。

登録が済まないと、予約はできませんので、ご注意ください。

当クリニックは小児科診療所ですが、1歳未満の赤ちゃんについてはご両親への接種も強く推奨していますので、ご両親ご一緒の予約も可能です。(来院時に、受付にお問い合わせ下さい)高齢者のインフルエンザワクチン接種は行っておりません。

また、妊娠しているお母さまのインフルエンザワクチン接種も行います。



インフルエンザワクチンは、スーパーの安売りバーゲンの野菜とは明確に異なります。接種料金の多寡ばかり気にして、右往左往する方が今でもいるようですが、大切な我が子を信頼できるクリニックで接種することが、最も安心で大切なことだと当クリニックは考えます。

また、インフルエンザにかかったとしても、インフルエンザウイルスには幾つかの型があるため、ワクチン接種は無駄ではありません。インフルエンザが治ってから、1~2週間以上あけて、ワクチンを接種しましょう。

本年2024年10月から、フルミスト(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)の接種も始まります。フルミストについては、こちらをご覧ください。



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