2003.8.3産経新聞 プール熱について


 2003年8月3日の産経新聞全国版第1面に、「子どもに流行-プール熱と手足口病」という記事がのりました。この記事中、当クリニック長のコメントが要約されていますが、実際には産経新聞社会部の記者の方にいろいろとプール熱についてお話しした一部が、「院長の話」として掲載されています。

 取材の時、記者の方にお話した内容を再録しておきます。

プール熱(咽頭結膜熱)は、アデノウイルス感染症の一型(発熱・咽頭炎・結膜炎が主症状)だ。

②アデノウイルス感染症は現在品川でも流行しているが、昨年とあまり患者数は目だって増えていないようだ。特にプール熱は現在見られ始めたところ。

③近年、アデノウイルス感染症は迅速診断が可能になった。

③アデノウイルス感染症だけでなく、夏かぜ(ヘルパンギーナ手足口病)もここ数年多い。

④夏かぜは3~4週にわたって便からウィルスが排泄されるので、完全に流行を押さえるのは難しい。特に、最近は小学校、幼稚園が夏休みになっても保育園が開園しているので、流行が続くことがある。(この部分が記事になっています)

 現在、プール熱が爆発的に流行しだしたという事実は、少なくても品川ではありません。もしも高熱が続き、目が赤くなってきたら、その時はプール熱の可能性もあるため、小児科で検査を受ければよいと思います。プール熱だと診断されれば、プールに入ってはいけません。ただ、安静にしていれば、5~7日で解熱するので、診断さえ正確なら、それほど恐怖を感じるような病気ではありません。(2003.8.05)

2003年8月6日産経新聞朝刊一面

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