鈴木博の医療-子育て政策の提言と実現状況
Ⅱ 健康施策
成人眼科検診
健康寿命の延伸に、成人眼科検診の実施はきわめて重要です。健やかに老いるため、眼科検診の重要性とその実施を、たびたび区に強く要望しました。区も理解をしてしており、成人眼科検診が実施されることになりました。
2016年(平成28年)第3回定例会 成人眼科検診に関する一般質問部分(2016.9.23)
第2に、品川区の健康施策についてお伺いいたします。
成人眼科検診についてお伺いいたします。
高齢化社会において、健康寿命の延伸は極めて重要な課題です。平成26年の厚生労働白書「健康長寿社会の実現に向けて」では、がん、循環器疾患、糖尿病、慢性閉塞性肺疾患の4大疾病と、メンタルヘルス、ロコモティブ・シンドローム、オーラル・ケアが取り上げられていますが、視覚障害には触れられていませんでした。
しかし、目が見えるという視覚器の健康は、健康寿命にとって極めて大きな位置を占めていると考えます。特に40歳以上の日本人の20人に1人は緑内障を患っていると推定されており、その9割は特有な症状がないため気づかれていないと言われています。しかも、緑内障は、治療がおくれると最終的には視力を失い、失明します。そのため、緑内障検診あるいは眼科検診として、さまざまな形で検診を実施する自治体が増えてきています。
東京都下でも、大田区、目黒区、世田谷区、台東区などは眼科検診を行っています。しながわ健康プランでも視覚障害について触れられておりませんでしたが、品川区は40歳以上の視覚障害についてどのようにお考えなのでしょうか。
40歳以降の眼科検診の実施を要望いたしますが、区のご見解はいかがでしょうか。
◯健康推進部長答弁(西田みちよ君)
私からは、感染症対策と健康施策についてお答えいたします。
次に、健康施策についてお答えいたします。
成人眼科検診についてでございますが、緑内障は罹患率が高いこと、自覚症状が少なく失明に至ることから、検診は早期発見に有効であると考えております。また、眼の疾患は生活の質にも大きく影響することから、検診の効果的な対象年齢や実施方法などについて研究を進めてまいります。
2017年(平成29年)平成29度予算特別委員会衛生費 成人眼科検診に関する部分(2017.3.13)
次に、成人眼科検診についてお伺いします。
次年度の新規事業から成人眼科検診が見送られました。
高齢化社会において、健康寿命の延伸が重大な課題です。人間の活動において、外界からの情報収集の80%は目を通して行われると言われており、視覚機能の健康は健康寿命の延伸のために必須のことと考えます。
緑内障は40歳以上の日本人の20人に1人はかかっていると推定されており、この9割は特定の症状がないために徐々に進行し、気がついたときは、もう欠損した視野は戻りません。
治すことはできないので、治療は現在見えている視野をそのまま維持する、そのような治療になりますが、進行を食いとめることはできます。そのため、緑内障検診あるいは眼科検診として、さまざまな形で検診を実施する自治体が増えています。
東京でも大田区、目黒区、世田谷区など、品川区を囲む区では眼科検診が行われています。40歳以上の眼科検診の実施を高齢者の健康寿命の延伸のために、再度ぜひ要望したいと思いますが、区のご見解はいかがでしょうか。
◯川島健康課長
委員ご指摘のとおり、この検診の重要性につきましては、十分認識しているところでございます。しかしながら、先行自治体の取組みを注視していくほか、実施方法、年齢設定など、それから関係機関との調整も含めて、少し具体的な研究をする時間をいただきたいと思っております。