夢のこども館
                                                             2025.8.15更新

「夢のこども館」はお子さまが喜んで来院し、楽しく診療を受けられる夢のこどもクリニックを目指して、2004年3月に竣工し、2005年3月に完成した、東京都品川区戸越にある鈴の木こどもクリニックの建造物です。

欧米の小児病院 children’s hospital は大きく姿を変えました。すなわち、昔の威厳のある重厚な建築物に代わって、子どもたちが楽しめ、子どもたちをやさしく包む、夢と暖かさにあふれた小児病院が続々と建設されるようになったのです。

わが国でも国立成育医療センターや宮城県立こども病院は、このような世界的なchildren’s hospitalの流れに沿ったポリシーの建造物の嚆矢であり、現在ではこの流れは小児病院では主流になってきています。

鈴の木こどもクリニックの「夢のこども館」は、このような子どもに優しく、子どもに暖かい、children’s hospital のポリシーをしっかりと踏まえた、children's clinicとして構想されました。

すなわち、現在の世界的な潮流となった、楽しさと癒しをポリシーとした洗練されたchildren`s hospital のクリニック版を目指すものであり、最近よく目にする、べたべたと漫画が壁に貼り付けてあったり、ごてごてしたキャラクターや人形、おもちゃが診療机に散乱していたりする、子どもに媚びた、保育園もどきの「こどもクリニック」とは一線を画するところから出発したのです。

それでは、「夢のこども館」をご案内いたしましょう。


夢のこども館1階

夢のこども館1階には鈴の木こどもクリニック受付待合、授乳室、感染者用の特別診療室2室があります。

当クリニックは診察室が2階にあり、2階がメインフロアとなります。したがって、1階はアンダーグラウンドとなり、そのフロアイメージは
海の底です。壁、トイレのドア、トイレの内装など、海の中をほうふつとさせるさまざまな意匠が凝らされています。

待合エリアには、多数の児童書と絵本をそろえた書庫や、季節ごとに模様替えを行っている装飾ディスプレーなどが設置され、2025年7月より、こびとが住まう黒板も設置しました。授乳コーナーや1回トイレにはベビーシートも備え付けてあります。

病気のお子さまとお母さまが少しでも快適にお待ちいただけるよう、さまざまな工夫を日々行っています。お子さまとお待ちの間、しばし海底散策をお楽しみください。

また、夢のこども館1階のスペースの半分は病児保育施設キッズベル品川です。キッズベル品川は独立したエリアとなっており、出入り口も別になっています。


夢のこども館2階

夢のこども館2階はクリニック診察室が3ユニット(1診、2診=小児科診察室、3診=多目的診察室)および処置室、点滴室、相談室、ベビールーム(畳)が設置されています。2階のフロアイメージは森の中です。 

海の底のイメージの1階から吹き抜けの階段を2階へ上がっていくと、青い海の底から、光り溢れた地上に登ってきたきたように感じられるにちがいありません。

2階からは、広々とした窓を通して外の景色が望めます。また、アトリウム階段には、夢のこども館のイメージを込めた、笹倉鉄平の「夢の解放」、ヒロヤマガタの「ユーロディズニー」のシルクスクリーンが陽光に輝いて展示されています。



夢のこども館3階

アトリウムから3階を見上げると、気球やかもめが浮かんでいます。3階のフロアイメージは青空です。また、この青空が夜になるとどう変化するか、実際に一度ご覧になってお楽しみ下さい。

3階にはスタッフルーム、カンファレンス室、院長室などが入っており、医療法人社団鈴の輪会の本部も置かれています。



夢のこども館の四季

春夏秋冬、夢のこども館はお子さまに夢と楽しさを振りまきながら、装いを新たに変身しています。さらに、夢のこども館は、お子さまのみずみずしい感性を刺激し、豊かな情操を育む、愛と夢に溢れた絵画を展示しています。

   
春の夢のこども館
   夏の夢のこども館
   秋の夢のこども館
   冬の夢のこども館
   夢のこども美術館

 「夢のこども館」は、鈴の木こどもクリニックと共同建築設計事務所が夢の小児科クリニックビルを構想し、設計し、共同して作り上げた建造物です。


患者さんのページに戻る