当クリニックかかりつけの患者さんへ    7月19日更新



 東京都における新型コロナウイルス感染症の新規患者が、連日200人を突破しています。すでに市中感染症のレベルとなっており、当クリニックにも新型コロナウイルス感染症の患者さんが、いつ来院してきてもおかしくない状況になってきました。

 
そのため、当クリニックは新型コロナウイルス感染症に対する感染予防対策を強化いたします。

 この特別態勢は、新型コロナウイルス感染症の流行期間のみの非常態勢です。しかし、新型コロナウイルス感染症はすでに常在化しつつあり、かつての新型インフルエンザ
pdm09のように、毎年流行するありふれた感染症に移行していく可能性が高まっています。そのため、今後の状況に応じて、柔軟に診療スタイルを調整して参ります。

 当クリニックの新しい診療スタイルに、かかりつけの患者さんのご理解、ご協力をよろしくお願いしたいと思います。

スタッフは朝礼前に検温し、健康状態を報告します 飛沫感染防止のため、受付に透明カーテンを設置しました。1日1回、消毒しています



1. 午前外来を、感染症診療時間帯と非感染症診療時間帯にはっきり分離いたします。

 咳鼻などのかぜ症状、発熱がある患者さんは10:30〜12:00AMの時間帯にご来院ください。
 9:00〜10:30AMの時間帯は、赤ちゃん、アレルギー、肌の診療など、コロナの可能性のない非感染症症状のお子さまのみ
を診療いたします。

 9:00-10:30AM     
非感染症の患者さん(アレルギー定期処方、肌の診療など)の受診帯
   10:30-12:00AM    
感染症の患者さん(発熱、咳、鼻、痰、下痢など)の受診帯

 
発熱を伴う患者さんは、電話で受付にご連絡の上、案内にしたがって、来院なさってください。
 9:00〜10:30AMに、発熱の症状のある患者さんが来院された場合は、院内にご案内できないため、一度ご帰宅をお願いしますので、ご協力をよろしくお願いいたします。(来院前に必ず電話で、ご連絡をお願いします)



2.10:30〜12:00AMの感染症診療時間に受診された患者さんの診察は、
必要と判断した場合は、アイシールド、サージカルマスクかN95マスク、ガウン、手袋を装着して、行います。

 明らかに新型コロナウイルス感染症の疑いがある患者さんは、新型コロナの専門外来を持っている病院(指定感染症医療機関の「帰国者・接触者外来」)への受診することになります。(当クリニックでは、新型コロナウイルス感染症の治療はできません。)
 新型コロナ相談窓口(帰国者・接触者電話相談センター)に電話してご相談ください。

 当クリニックには直接、ご来院しないでください。(他のお待ちの患者さんに感染するリスクが高いため。)

受付時間 設置機関 電話番号
平日:9時〜17時 品川区保健所 03-5742-9105
平日:17時~翌9時
土日祝日:終日
都・特別区・八王子市・町田市
合同電話相談センター
03-5320-4592

 現在、当クリニックで新型コロナウイルス感染症の治療はできません。(指定感染症のため、診断が確定したら、原則入院・経過観察となります。)

 2020年5月12日から、品川区PCR検査センターでPCR(鼻咽頭ぬぐい液)検査が始まりました。当クリニックかかりつけの患者さんは、必要な場合は当クリニックから検査センターに予約を行います。まず、電話でご相談ください。(品川区PCR検査センターについてはこちら
)。

*他院かかりつけの患者さんは、いつも受診されているかかりつけの先生にご相談ください。日頃のお子さまの状態がわからないため、当クリニックでは対応できません。 

 8月から、当クリニックも唾液PCR検査を始める予定です。準備が整い次第、院内掲示、HP、ツイッターで詳細を発表いたします。7月28日午前、30日、31日は準備のため、休診といたします。

 鼻腔拭い液、唾液による抗原検査、および血液抗体検査は、当クリニックでは実施する予定はありません。

 血液コロナ抗体検査は、IgG抗体、IgM抗体検査が可能になれば、実施する予定です(現在はまだIgG抗体、IgG+IgM抗体検査しか行うことができません)。

 最近中国Vazyme社製のIgG/IgM抗体検査(塩野義製薬提供。検査キットについての塩野義製薬の発表はこちら)を、患者サービスとして実施している開業医療機関があるようですが、この検査項目は臨床的意味が不明なため、当クリニックは採用しておりません。(このIgG/IgMなる検査項目は、麻疹、おたふくなど通常の感染症検査では存在しない項目です。)

アイシールド、N95マスク、グローブです 感染予防用のガウンです



3.インフルエンザ、アデノウイルス、溶連菌その他の迅速検査は、厚労省新型コロナウイルス感染症対策推進本部の通達の「濃厚接触」と考えられるため、現在は実施いたしません。

 これは、2020年3月11日に、「厚労省新型コロナウイルス感染症対策推進本部」から「特別区衛生主管部」あてに発出された、「新型コロナウイルス感染症が疑われる者の診療に関する留意点について」という通達文書の、

1.地域の各医療機関の外来に共通する感染予防策について
 基本的に誰もがこの新型コロナウイルスを保有している可能性があることを考慮して、全ての患者の診療において、標準予防策であるサージカルマスクの着用と手指衛生の励行を徹底すること


 
ただし、検体の採取やエアロゾルが発生する可能性のある手技を実施しないときは、標準予防策の徹底で差し支えない。

そして、
新型コロナウイルス感染症疑いのある患者から鼻腔や咽頭から検体を採取するときは、サージカルマスク等、眼の防護具(ゴーグル、またはフェイスシールド)、ガウン及び手袋を装着のこと。

上記感染予防策をとることが困難である場合は、最寄りの帰国者・接触者外来を紹介すること。


3. また、同通達には、エアロゾルの発生する可能性がある手技鼻吸引などの処置も含まれると解釈されます)を実施する場合は、N95マスク、眼の防護具(ゴーグル、フェイスシールド)、ガウン、手袋を装着すること、と書かれています。この手技には、気管支拡張剤等の吸入処置も含まれるため、
喘鳴をを呈する患者さんに対する吸入処置も現在行えません

 9月からこの通達に準拠した形で、スタッフがサージカルマスク又はN95マスク、フェイスシールド、ガウン、手袋を装着して、吸入、吸引を再開する準備を進めています。かかりつけの患者さんは、今しばらくお待ちください。

4.
14:00から16:00の予防接種、健診の時間帯は、一般の外来診療は行いません。発熱の患者さんの入室できません。付き添いでも、かぜ症状のある兄弟等の入室はご遠慮いただきます。

 
なお、予防接種、健診は通常通り行います。予防接種、健診に受診されることは「不要不急の外出」ではありません。赤ちゃんを守るための、必要な子育て行動です。
 
 乳幼児健診の目的は、年齢ごとに起こりやすい病気や問題を早めに見つけて治療などに結び付けることです。

 予防接種についても、感染症にかかる前に接種する事が極めて重要です。新型コロナウイルス感染症を予防するための対策も重要ですが、極端な制限によって予防できる他の重要な病気の危険性にさらされることを避ける必要があります。今後も数か月単位での流行が想定され、その間に乳幼児健診や予防接種を回避するデメリットは大きいと考えられます。実施にあたっては、いつも以上の配慮が必要になりますが、保護者と実施者が協力し可能な限り予定通りに実施すべきと考えます。
日本小児科学会 新型コロナウイルス感染症に関するQ&AについてQ  乳幼児健診や予防接種を遅らせたほうが良いですか?




5.
平日の診療は、7月は引き続き5:00PMで終了させていただきます(4:00-5:00PMは感染症診察時間)。また、火曜日は4:00PMまで(3:00-4:00PMは感染症診察時間)、土曜の午後診療は休診とさせていただきます。
 8月は土曜午後休診以外は、コロナ対応の診療時間短縮は終了し、通常の診療体制に戻します。



6.新型コロナウイルス感染症がご心配
のかかりつけの患者さんは、当クリニックの発信する「鈴の木こどもクリニックのコロナ関連情報」をご覧ください。当クリニックかかりつけ医登録済みのかかりつけの患者さんには、この時期でも、最大限の対応を行なわせていただきます。



7. 病児保育キッズベル品川は、8月からお預かりを再開する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症が再び増加しているため、
再開を延期させていただきます。申し訳ございません。



8.新型コロナウイルス感染症の新規感染者増加のため、院内のおもちゃに引き続き、絵本も撤去させていただきました。残念です。かかりつけのお子さまはマイおもちゃをご持参の上、ご来院ください。


鈴の木こどもクリニックのコロナ関連情報コーナー