赤ちゃんの発疹のケア編 2024.7.1
●発疹に気がついた時、何をする?(3か月)
発疹は、皮膚のトラブルが原因の場合と、感染症(うつる病気)の症状の一つとして出る場合があります。
赤ちゃんがかかりやすい感染症には発疹を伴う病気が少なくないので、発疹を見つけたら熱やせき、鼻水、嘔吐、下痢など他の症状はないか、
発疹が出たのは熱の前か後か、などを確認しましょう。
●発疹はどうやってチェックする?(3か月)
発疹は、病気の種類によってそれぞれ特徴があります。
まず、赤ちゃんを裸にして、発疹の色、形、大きさ、出ている場所、広がり方などを観察します。
かゆみの有無も大切なポイント。ひっかいた傷があったり、しきりに手で触ったりするのは、かゆみのせいかもしれません。発疹に伴う赤ちゃんの様子をメモしたり、動画にとって、診察時に見せて下さい。
●発疹を掻こうとします(4か月)
発疹は掻き壊すことで、悪化したり治るのが遅くなったりします。
掻き壊しを防ぐには、つめを切り、やすりで角を丸く整えます。
体を温めると、かゆみが増して掻きやすくなります。室温が高くなりすぎたり、厚着に注意しましょう。
また、体を清潔にするのは大切ですが、発疹の場所はこすったりしない方がよいでしょう。
●発疹がある時のお風呂は?(6か月)
入浴で発疹が広がることもあります。お風呂に入っていいか、シャワー程度にすべきは診察時に相談して下さい。
熱いお湯はかゆみを強くします。お風呂の場合も、シャワーの場合も水温には気をつけましょう。
また、体を洗う時は石けんをよく泡立て、なでるようにやさしく洗います。タオルやスポンジでこすると、かゆみが増すのでお勧めできません。
●生活面で気をつけることは?(7か月)
肌に直接触れる衣類や寝具は、刺激の少ない綿などの素材の物を選びましょう。
汗は皮膚を刺激しますから、汗をかいていたら、こまめに着替えを行います。
体が温まると、かゆみが増します。室温が高くなりすぎないように、冷房を調節しましょう。
また、厚着にならないよう、気をつけましょう。
かゆがっている時は冷たいタオルを当ててあげると、多少かゆみが治まりますし、体も冷えて気持ちが良いので、赤ちゃんも喜びます。
●発疹がある時は何科を受診する?(8か月)
赤ちゃんの場合は、発疹が出る時は、発熱やせき、鼻水など他の症状を伴っていることが多いと思います。
発疹以外の症状も含めて、全身の状態を診て、発疹の診察、必要なら治療を開始する必要があるのです。
赤ちゃんの発疹は、小児科を受診することが適切だと思います。
●発疹がある時の受診の目安を教えて(9か月)
発疹に加えて、機嫌が悪くぐったりしている、意識がはっきりしない、高熱が続き、目が充血、唇が赤くなり、全身に様々な形の発疹が出た、全身にじんま疹が出て、ゼロゼロやせきを伴う時は、至急受診をする必要があります。
発疹ができている時に、発疹に加えて発熱やせき、鼻水などのかぜ症状を伴う時は、通常の診察時間内に受診でよいでしょう。
発疹だけで、他の症状が無い時も、普通に受診して相談して下さい。
●発疹がある時の受診で気を付けることは?(9か月)
発疹ができて小児科を受診する際は事前に電話で連絡をし、受診時間や受診の仕方などの指示に従いましょう。発疹がある時は感染症の疑いもあるので、ほかの子にうつさないための配慮です。
診察では、発疹の色、形、大きさ、いつ頃どこにできたか、熱など他の症状があるかどうかなどを医師に伝えましょう。