冬の育児編

 
●暖房器具を使う時に注意はすることはある?(3か月)


冬は2223℃の室温を目安に暖房しますが、部屋を閉め切っていると空気が汚れます。

電気ストーブのように空気が燃焼しないタイプの暖房器具を使用している場合でも、1~2時間に1回程度は窓を開け、空気を入れ換えましょう。


赤ちゃんが移動できるようになってからは、やけどにも注意。暖房器具の周りをフェンスで囲い、触らないように配慮を。

●赤ちゃんにホットカーペットを使ってもいい?(4か月)

ホットカーペットは穏やかな暖かいさで快適ですが、赤ちゃんに使う時は気を付ける必要があります。

比較的低温でも長時間同じ部位を温めていると、やけどをする場合があるからです。「低温やけど」です。ホットカーペットの上で遊ばせる時は、必ず座布団などを敷きましょう。


また、ホットカーペットの上に寝かせると、脱水症を起こす恐れがあります。気をつけて。

●室内の乾燥対策は必要?(5か月

冬に流行るかぜのウイルスは、低温で乾燥した環境を好みます。そのため、部屋が乾燥すると、風邪をひきやすくなります。

さらに乾燥した環境は、皮膚のバリア機能を低下させ、肌荒れや湿疹などの赤ちゃんの肌トラブルの原因にもなります。

そのため、冬は乾燥対策が重要です。60%程度の湿度を目安に、室内の加湿を心がけましょう。


●手軽にできる乾燥対策があったら教えて(5か月)

室内の乾燥対策でオーソドックスなのは、加湿器を使うことです。

赤ちゃんの手の届かないところに置き、湿度5060%ぐらいを目安に加湿します。加湿器のタイプによっては内部に雑菌が生じやすいので、こまめに掃除を行いましょう。


加湿器がない場合は、室内に洗濯物や湿らせたタオルを何枚か干しておくといいでしょう。それだけでも乾燥対策になりますよ。

●冬の着せ方の基本は?(4か月)

冬は厚着をさせがちですが、暖房も入っていますから、着せすぎないようにしましょう。

新生児期は大人より1枚多めにしますが、月齢3か月頃以降は大人と同じか1枚少なめで大丈夫です。上に着せる物を少し厚手にし、寒いようならトレーナーやベスト、カーディガンなどで調節します。

着せすぎると汗をかきますし、もこもこして自然な動きを妨げるため、気をつけましょう。


●赤ちゃんの手足が冷たいです(2か月)

手足には体内の熱を放散したり、逃がさないようにしたりする役割があります。

気温が低い冬は、毛穴を閉じ血管を収縮させ、体温を保つようにしているので、手足が冷たいのがむしろ普通です。

しもやけができやすい赤ちゃんは別ですが、そうでなければ手や足が冷たいからといって手袋や靴下で覆う必要はありません。ただし、外出時はしっかり防寒を行いましょう。


●夜中の授乳が辛いです(2か月)

寒い冬の夜中の授乳は辛いものですね。でも、あらかじめミルクを調乳したり冷凍したりすると、雑菌が繁殖する心配があります。

調乳に必要なグッズ一式を手近なところに準備しておき、手早く調乳できるようにしておくといいでしょう。


また、電気ストーブのように、熱の立ち上がりの早い暖房器具があると便利です。お母さんは、カーディガンなどすぐに羽織れる物で防寒をすると良いでしょう。

●冬はミルクを温かくした方がいい?(3か月)

冬だからといって、ミルクの温度を高くする必要はありません。粉ミルクに含まれているビタミンCなどの栄養素が壊れる場合があります。

逆にあえて温度を低くする必要もありません。ミルクを調乳する時は、どの季節でもあってもミルク缶に書かれている説明通りに正しい量や温度で作ることが大切です。


●湯冷め対策には何をしたらいい?(5か月)

お風呂から出た後で体が冷えるのが湯冷めです。

湯冷め予防には、入浴前に部屋やできれば脱衣所も暖めておきます。お風呂上がりには手早くバスタオルで水分や汗を拭き取り、ほてりが冷めてから服を着せましょう。

体が熱いうちに服を着せると汗をかき、かえって体が冷えます。また、長湯をさせると疲れますし、のぼせてしまいます。


●暖かくお風呂に入れるポイントは?(7か月)

浴室は冷たいので、赤ちゃんをお風呂に入れる数分前に浴槽のふたを開け、浴室を暖めておきます。さらに、浴室の壁面や洗い場にお湯をかけておくとよいでしょう。

洗い場にはバスマットを敷いておくと、赤ちゃんがお座りしても冷たくありません。

また、冬場の浴室が寒い時は、夜の入浴にこだわらず、日中の暖かい時間に入浴させてもよいと思います。


●かぜを予防するには?(8か月)

かぜ(急性上気道炎)の原因のほとんどがウイルスで、かぜをひいている人のくしゃみや咳からうつります。

かぜ予防には、人混みでかぜのウイルスに曝されないことが第一です。また、家庭にウイルスを持ち込まないよう、大人のうがいや手洗いも欠かせません。


また、お天気のいい日はお散歩・外遊びで体力作りを行いましょう。帰宅後は湿らせたタオルで手を拭いてあげると良いでしょう。

●赤ちゃんの肌は乾燥しやすい? しにくい?(9か月)

生後2~3か月頃までの赤ちゃんは、お母さんからもらったホルモンの影響で皮脂(皮膚の表面から分泌される脂分)の分泌が活発です。皮脂は皮膚の表面を覆い、潤いを保つ働きをしています。

ですが、4か月頃からは皮脂の分泌が少なくなり、肌がかさつきがちになります。空気が乾燥する冬は、さらに肌のかさつきが助長されてしまいます。

●肌が乾燥するとどんな影響があるの?(10か月)

冬は肌が乾燥しがち。皮脂(皮膚の表面から分泌される脂分)の分泌が少なく乾燥した肌は、外からの刺激に対して無防備な状態です。

そのため刺激に弱く、肌荒れやただれ、湿疹などの肌トラブルを起こしやすくなります。肌トラブルの予防には、日頃のスキンケアが大切。当クリニックでは、ワセリン+保湿剤を処方しています。適切なスキンケアで肌の乾燥を防ぎ、肌トラブルから赤ちゃんを守ってあげましょう。


●肌の乾燥対策は何をする?(10か月)

肌の乾燥を防ぎ、肌トラブルから守るには、肌の汚れを落として清潔にした上で、十分に保湿することがポイントです。

お風呂上がりには、ワセリンや保湿剤などを塗って肌に脂分を補い、保湿するといいでしょう。冬は空気が乾燥しているので、お散歩や外遊びの前にも露出している部分を中心に塗っておきましょう。


●冬のお散歩や外遊びは?(1歳1か月)

お散歩や外遊びは、健康な体を作ったり、生活のリズムを作ったりする上で不可欠です。

冬でも他の季節のように1日1~2回のお散歩や外遊びができれば理想的です。でも、北風の強い寒い日やお天気の悪い日は、要警戒。臨機応変に中止し、お天気のいい日に暖かい時間帯を選んで外出するとよいと思います。


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