食物アレルギーについて
T.食物アレルギーとは?
食物アレルギーとは、「食物によって引き起こされる、抗原特異的な免疫学的機序を介して、生体にとって不利益な症状が惹起される現象」(食物アレルギー診療ガイドライン2012)、 すなわち、「食物によって引き起こされる、免疫反応を介した、生体にとって不利益な現象」をいいます。
平成21年の日本保育園保健協議会の調査では、保育園児の4.9%、平成16年の文科省調査では小学生の2.8%が食物アレルギーをもっていると報告されています。
近年、食物アレルギーに対する診断と治療が大きく変わりました。つい数年前までは、血液検査(CAP RAST検査)によって、血液中にアレルギー物質の特異的IgE抗体が検出されれば、 その食事を除去する、という対応が行われてきました。
ところが、この特異的IgE抗体が陽性でも、実際は食物アレルギー症状が起こらないことも多く、 現在では食べて症状が出た場合と 食物負荷試験の結果をもとに、診断、管理が行われるようになってきました。
当クリニックも、このようなアレルギー診療の進歩に合わせて、2013年9月から、アレルギー専門医の指導のもと、食物アレルギー負荷試験を始めました。
アレルギー専門外来は2022年3月いっぱいで休止しています。今、新しいアレルギー専門外来を準備しておりますので、もうしばらくお待ちください。
当クリニックの食物負荷試験についてはこちらをご覧下さい。