2023/2024シーズンのインフルエンザワクチンについて     2023.11.4更新


●予防接種の内容

2023-2024年のインフルエンザHAワクチン製造株の内容は、以下の通りです。(A型H1N1株が*変更になりました。残りの3種類は2022-23年と同じです)

A型株
A/ビクトリア/4897/2022(IVR-238)(H1N1)*
A/ダーウィン/9/2021(SAN-010)(H3N2)

B型株
B/プーケット/3073/2013 (山形系統)
B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統)

●予防する病気

A新型(pdm)、A香港型、B型インフルエンザの重症化を防ぎます。鳥インフルエンザ(H5N1)には効果はありません。

もちろん、コロナウイルスには効果はありません。

●接種の方法

ワクチンの注射液を、年齢に応じて2段階で上腕に皮下注射します。2回接種する場合は、左右交互に打つことが勧められています(副反応=腕の腫れを減らすため)。

インフルエンザワクチンの接種量→6か月~2歳は0.25ml、3歳以上は0.5ml。

インフルエンザワクチンの内容は、2015/2016年のシーズンから、3種類から4種類に増加となりました。(B型が2種類になりました)

6カ月~12歳のお子さまは、2回接種が必要です。13歳以上は1回接種でよいとされています。

●接種の時期

インフルエンザワクチンは接種後2週目から抗体が上昇し始め、1ヵ月でピークに達し、その効果は5ヵ月持続します。

2回接種の場合は、2回目を4週後に追加接種した場合が最も抗体の上がりが良いので、2回目の接種は3~4週間後に受けるのがよいでしょう(接種間隔は2~4週とされています)。


インフルエンザワクチン接種のタイミングは、今年に限り2回接種の場合は、10月、11月、1回接種の場合は10月をお勧めいたします。(理由は後述)

●接種の年齢
 
生後0~6ヵ月まではワクチンを接種しても抗体の上がりが悪く、ワクチン接種の対象から外れています(ワクチンは接種できません)。

生後6~12ヵ月のお子さまについては、効果は限定的と思われます。

乳児のインフルエンザワクチン接種を考える場合は、まず父親、母親をはじめ、周囲の大人や年長児が積極的にワクチンを受けることが大切です。

周囲の人間がワクチンを受けて、赤ちゃんへのインフルエンザ感染の防波堤になることが、赤ちゃん自身にインフルエンザワクチンを接種することより効果的だと思います。

当クリニックは、乳児のご両親のインフルエンザワクチン接種を強く勧奨いたします。


1歳以上のお子さまについては、当クリニックではワクチン接種を強くお勧めしています。

2023/2024年のインフルエンザワクチン接種のご案内

回数:13歳未満(小学生まで)は2回。13歳以上(中学生以上)は1回接種。

費用:

 1歳未満(6ヶ月~12ヶ月)…2回接種 自己負担分 区の補助 接種金額
 1歳未満(1回目) 2500 0 2500
 1歳未満(2回目) 2500 0 2500
 1歳~6歳…2回接種 …2回接種 自己負担分 区の補助 接種金額
 1歳~6歳(1回目) 2500 1000 3500
 1歳~6歳(2回目) 2500 1000 3500
 6歳~12歳(小学生)…2回接種 自己負担分 区の補助 接種金額
 6歳~12歳(1回目) 3000 1000 4000
 6歳~12歳(2回目) 3000 1000 4000


6~12歳(小学生)については、1回目、2回目ともに補助金額1000円を引いた自己負担分を受付窓口で支払います。(1回目、2回目に各1000円が区から補助されます)

 13歳以上~成人(65歳未満)…1回接種 自己負担分 区の補助 接種金額
 13歳~15歳(中学生) 3000 1000 4000
 15歳以上(高校生以上、成人) 4000 0 4000


13歳~15歳(中学生)については、補助金額1000円を引いた自己負担分を受付窓口で支払います。1回接種が原則です。
15歳以上については、区からの補助はありません。

時間:
月、火、
木、金→ 午前、午後の時間帯に接種します。(他のワクチンの接種も行っています。)
土       → 午前のみ、インフルワクチン接種を行います。


受付予約方法:携帯からのWeb予約のみとなります(予約サイトは、9月11日(月)から稼働します。それ以前は予約できません)。

2023年9月11日(月)から、今シーズンのインフルエンザワクチンの予約を開始します。まず、携帯にアクセスした後、予約を始める前に、必ずはじめにご利用登録をから登録を行ってください。

登録が済まないと、予約はできませんので、ご注意ください。


当クリニックは小児科診療所ですが、1歳未満の赤ちゃんについてはご両親への接種も強く推奨していますので、ご両親ご一緒の予約も可能です。(来院時に、受付にお問い合わせ下さい)

また、妊娠しているお母さまのインフルエンザワクチン接種も行います。

現在インフルエンザが流行しています。例年に比べ、ワクチンは前倒しで行った方がよいでしょう。ただし、抗体が立ち上がるのが2週間ほどかかるので、大慌てで受ける必要はありません。かかりつけのクリニックで、無理のないスケジュールで接種を受けることをお勧めします。

今年のワクチンは、AH1N1以外は昨年度と同じ株です。現在、東京で流行しているのは、AH3N2とAH1N1です。短期間に2度、インフルエンザにかかった人は、AH3N2→AH1N1とちがう株に感染した可能性が強いです。

 
東京都感染症情報センターHPより

インフルエンザにかかったとしても、インフルエンザには幾つかの型があるため、ワクチン接種は必要です。インフルエンザが治って、1~2週間以上あけて、今年度のワクチン接種を受けましょう。




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