この章では、鈴の木こどもクリニックが推奨する「子どもとお母さまのための、最良の育児アドバイス」をお伝えしていきたいと思います。
この20年間、子育て界隈、育児情報の発信は激変しました。育児するお母さま達の姿も、育児情報の流行り廃りによって、大きく様変わりしたように感じられます。
しかし、子育て、母と子の親子の絆は、時代と共に変わっていく部分と、時代を超えて変わらない核の部分があると思います。
軽薄な「アメリカでは～」「先進国では～」「北欧では～」の類いの、原稿料を稼ぐだけの、5年も経てば消えてしまう泡のような薄っぺらい、「子育て情報記事」ではなく、本当にお母さまとお子さまのためになる最良の育児情報を、当クリニックでは常に考え、発信してきました。
「育児」がいつの間にか「子育て」、「婦人」がいつの間にか「女性」と名称が変わりましたが、お子さまの幸せを願う、最良の子育て情報の根幹は流行に流され、人間性を無視してころころと変化するものでは決してありません。
現在洪水のように流されている、西洋かぶれの「欧米の進んだ子育て」なるものの実態はどうでしょうか。夫婦関係、親子関係は破綻し、性犯罪が多発し、多くの子どもが犯罪、薬物に手を染め、社会の分断と対立が進み、犯罪、暴動、殺人が頻発する地獄のような社会ではないですか。日本を決してこのような「欧米先進国」にしてはなりません。
少しでも日本の親子のお役に立てば、と願いながら、40年間の小児科医としての経験と知識の全てを凝縮して執筆しています。ぜひ、お読みになって、参考にされてください。
