当クリニックの2023年1月のコロナ診療体制について

2023.1.9更新




Ⅰ.午前診療は、感染症と非感染症の診察の時間をはっきり分離します。

9:00-9:30は、 感染症ではない患者さん(アレルギー定期処方、肌の診療など)の受診帯とします。

この時間帯は、 免疫舌下療法、食物アレルギー、喘息、夜尿症、赤ちゃんの肌の診療 など、コロナ感染の可能性のほとんどない、感染症以外のお子さまの専用時間帯です。

9:00~9:30の診療帯に、予約も取らずに発熱や感染症の症状(咳、鼻水、嘔吐、下痢など)の患者さんが
突然来院されても、他の患者さんへの感染防止のため、院内にはお入りいただけません。とりわけ、オミクロンは軽症例も多いため、熱が無くとも他の患者さんへの感染リスクは高いと考えられます。

一度ご帰宅をお願いし、発熱外来の時間帯に、再度ご来院をお願いしています。ご自分のお子さまのことだけでは無く、他のお子さまの安全もご配慮いただくよう、お願いいたします。



9:30-12:00は、「発熱外来」感染症の患者さん(発熱、咳など)の受診帯とします。
(現在、密を避けるため、診療人数を制限しています。)

熱が無くても咳、鼻のかぜ症状のひどい患者さんは、発熱外来の時間帯にご案内しています。オミクロン株は咳、咽頭痛だけで発熱の無い患者さんも多いためです。

発熱やかぜ症状の患者さんは、
電話で受付にご連絡の上、9:30~12:00の時間帯にご来院ください。

この時間帯は、感染症の患者さんの診療を行っております。(15:30~18:00が、午後の感染症の患者さんの診療時間帯になります。)
発熱患者には、コロナ抗原定性検査とインフルエンザ抗原検査を行います。

発熱外来の診療では、スタッフはサージカルマスクを装着し、頻回の手指消毒を行いながら診療を行います。 
          
                                             
フェイスシールド、サージカルマスクを装着した診察光景です。 

さらにコロナ感染が強く疑われる患者さん、コロナ陽性の患者さんの診察では、スタッフはフェイスシールド、サージカルマスク、グローブ(手袋)、ガウン(PPE)を装着して、診療を行います。

SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)の唾液PCR検査 を行う時は、医師、看護師はフェイスシールド、サージカルマスク、手袋を装備して、実施いたします。

SARS-CoV-2 鼻咽頭PCR検査、鼻咽頭抗原定性検査は、1階検査室か、2階の院外検査ボックス(下写真)で検査を実施します。

1階、検査室  2階、クリニック院外検査ボックス  2階、透明カーテンによる待合エリア



14:00-15:30は、予防接種・健診受診帯とします。

この時間帯は、予防接種、乳幼児健診のお子さまを診療いたします。感染症の患者さんは、いらっしゃいません。予防接種を受けることは、お子さまの健康と未来を守るために、きわめて重要な行為です。コロナに負けず、スケジュール通りに接種を受けましょう!


予防接種、健診については、こちらをご覧ください。



15:30-18:00は、感染症の患者さん(発熱、咳など)の受診帯とします。

午後診察ご希望の発熱や(熱が無くても)かぜ症状を呈した患者さんは、クリニック受付に電話でご連絡いただいた上に、15:30~18:00の発熱外来時間帯にご案内しています。

発熱している患者さんで、自宅で自主検査を行っていない方は、クリニックでコロナ抗原定性検査とインフルエンザ抗原検査を行っています。
この時間帯は、主に感染症の患者さんを診療いたします。




Ⅱ.当クリニックのコロナワクチン接種について、ご説明いたします。

当クリニックはサテライト型医療機関として、 2022年2月15日からファイザー社製コロナワクチン・コミナティ筋注の個別接種を実施してきました。

しかし、コロナワクチンの種類も増え、厚労省の命令する繁雑な接種の雑務、医療現場の実情を無視した度重なる接種方法の激変と、受診したことがないにもかかわらず、電話で我儘放題、言いたい放題をわめき散らし、ネットで悪口を書き散らすクレイマーに対する受付スタッフの精神的負担が、クリニックレベルでは耐えられない危険水域に達してしまったため、残念ながら成人対応の従来株1価ワクチン、オミクロン株対応2価ワクチン接種は、2022年10月4日(火)をもって終了することにいたしました。

今後は、当クリニックは小児科専門医療機関の責務として、小児用コロナワクチン、乳幼児用コロナワクチン)に特化して、コロナワクチン接種を続けてまいります。


コロナワクチンの項目一覧はこちら。コロナワクチンの総説はこちら

5~11歳の小児用コロナワクチンは、こちら。6ヶ月~4歳の乳幼児用コロナワクチンは、こちらをご覧下さい。




Ⅲ.当クリニックのCOVID-19診療のご案内をいたします。


鈴の木こどもクリニックは、オミクロン株流行に伴う、小児や保護者の新型コロナウイルス感染拡大に対し、発熱など症状のある方はまず自宅での自主検査を推奨いたします。

その結果をもって、まず電話で受付にご相談下さい。発熱外来を受診いただく際には、自主検査の結果も確認したうえで、ご相談させていただきます。(コロナ陽性時の対応についてをお読みください。)



発熱、咳などの症状で受診され、当クリニック医師がSARS-CoV-2の検査が必要だと判断した患者さんには、行政検査として抗原定性検査を行います。抗原定性検査は10分で結果がでます。

 
 新型コロナウイルスの唾液PCR検査キット  新型コロナウイルスの抗原定性検査キット  抗原定性検査の陽性例。(Tに赤線)

その他の感染症迅速検査の実施について

1.インフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウイルス、溶連菌その他の迅速検査は、厚労省新型コロナウイルス感染症対策推進本部の通達の「濃厚接触」と考えられるため、 2022年5月まではPPE(個人防護具)を装着して、実施してきました。

これは、2020年3月11日に、「厚労省新型コロナウイルス感染症対策推進本部」から「特別区衛生主管部」あてに発出された、「新型コロナウイルス感染症が疑われる者の診療に関する留意点について」 という通達文書の、
新型コロナウイルス感染症疑いのある患者から鼻腔や咽頭から検体を採取するときは、サージカルマスク等、眼の防護具 (ゴーグル、またはフェイスシールド)、ガウン及び手袋を装着のこと。
に準じた対応でした。

しかし、新型コロナウイルスに対する病態解明が進み、治療と管理が格段に進歩したことを踏まえ、2022年5月23日より、
①新型コロナウイルス感染症が強く疑われる患者は基本、自宅での自主検査を推奨する。
②新型コロナウイルス感染症疑いの発熱者の検査は、サージカルマスク、手袋を装着して、抗原定性検査を実施する。
と一部変更して、検査を再開しています。

2. また、 2020年の同通達には、エアロゾルの発生する可能性がある手技(鼻吸引などの処置も含まれると解釈されます)を実施する場合は、N95マスク、眼の防護具(ゴーグル、フェイスシールド)、ガウン、手袋を装着することと記載されています。

この通達の手技には、気管支拡張剤等の吸入処置も含まれるため、喘鳴を呈する患者さんに対する院内での気管支拡張剤吸入、および鼻吸引は休止してきました。

しかし、これも2020年流行初期の厳密な感染予防に基づく通達であり、2023年1月には処置室に強力なヘパフィルター付空気清浄機を導入・設置したので(下写真)、保健所に確認の上、吸入、鼻吸引処置を近く再開する予定です。





検査結果が陽性だった場合コロナ陽性時の対応についてをお読みください。)

厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部事務連絡「With コロナの新たな段階への移行に向けた全数届出の見直しについて」に基づき、2022年9月26日から、新型コロナウイルス陽性者への対応が大幅に変更になりました。

しかも、
厚労省は2023年1月現在、「新型インフルエンザ等感染症二類相当」を変更していないにもかかわらず、なし崩し的にコロナ規制が弱められており、それがまた診療現場での混乱の原因になっています。

2023年1月現在の検査陽性者への対応を、こちらにわかりやすくまとめましたので、ご確認ください。



Ⅳ.14:00から15:30の予防接種、健診の時間帯は、一般の外来診療は行いません。

予防接種、乳幼児健診の時間帯は、発熱の患者さんの入室できません。付き添いでも、熱の出ている兄弟等の入室はご遠慮いただきます。(小さな赤ちゃんに対する感染防止のための処置です。ご了解をお願いいたします。)

乳幼児健診の目的は、 年齢ごとに起こりやすい病気や問題を早めに見つけて治療などに結び付けることです。予防接種についても、感染症にかかる前に接種する事が極めて重要です。

新型コロナウイルス感染症を予防するための対策も重要ですが、 他の重要な病気の危険性にさらされることは絶対避けなければなりません。


ぜひ、赤ちゃんの感染予防に細心の注意を払って取り組む、小児科専門クリニックにご来院ください。
 
また、当クリニックは4ヶ月乳児健診を個別医療機関で受けられるよう、品川区に再三働きかけを行い、4ヶ月健診も個別健診として実施されるようになりました。(→品川区のお知らせ

2023年現在新型コロナウイルス感染症がふたたび大流行しており、インフルエンザ感染症の流行も始まっています。

そのため、当クリニックは、かかりつけの患者さんに対し、4ヶ月健診を当クリニックの個別健診で受けられることを強くお勧めいたします。

4ヶ月個別健診は2023年3月まで延長されました。当クリニックの4ヶ月健診は、品川区集団健診と同じレベルですので、安心してお申し込みください。(鈴木院長も、品川区4ヶ月集団健診に何回か出動しています。)

4ヶ月健診を当クリニックで受けるには、 まず保健センターに連絡して健診票を郵送してもらいます。配布された健診票をご持参いただき、4ヶ月健診を行います。(→品川区のお知らせ

安心して、鈴の木こどもクリニックで予防接種・乳幼児健診を受けてくださいね。

厚労省 :遅らせないで!子どもの予防接種と乳幼児健診


コロナ陽性者への対応について
コロナワクチンについて(総説)