鈴の木こどもクリニック-新型コロナワクチン第3回接種のご案内

2022.7.24更新



Ⅰ.鈴の木こどもクリニックの、新型コロナワクチン3回目接種のご案内

①使用ワクチン:ファイザー社製コミナティ筋注を使用します(写真)。

②接種方法: 当クリニック受付
03-3786-0318に、電話で申し込みいただきます。

一般のワクチン、乳児健診は従来通り、インターネット予約でお願いいたします。

当クリニックは、品川区保健所の運営する、コロナワクチン予約システム(サイシード)には参加しておりません。
あくまで、当クリニックで接種を希望される患者さんは、直接当クリニック受付に電話でお申し込み下さい。

③接種対象者:接種券をお持ちの、コロナワクチン接種1、2回目の接種の済んだ方。(または、1回目、2回目接種を希望の方*)
2回目接種から5ヶ月経過した方。(→2022年5月25日の厚労省令通達により、5ヶ月に短縮されました。)

*コロナワクチン1回目、2回目接種も当クリニックは受け付けております。コロナワクチン1回目、2回目接種をご希望の方は、当クリニック受付にご相談下さい。

④接種日時:
火曜の2:30PM~4:00PM、土曜の0:00PM~1:00PM

接種の予約がお済みの方は、区から送られてきた接種券と予診票、
運転免許証やマイナンバーなど身分が証明できるものをお持ちになって、接種当日、当クリニックにご来院ください。

連絡もせず、来院もされない方は無断キャンセルですので、今後のワクチン接種はお断りいたします。(貴重なワクチンです。6人で1バイアル使用するため、くれぐれも無駄にすることがないよう、医師会からたびたび通知が来ています。)

⑤土曜午後のコロナワクチン接種の時は、同時に処方などは行えません。ご了解をお願いいたします。


最近は少なくなってきましたが、コロナワクチンについての電話での詳細なご相談事は、当クリニック受付事務スタッフは医療専門職ではないこと、当クリニックのワクチン受付予約の円滑な業務遂行に支障を来すことなどにより、応じておりませんのでご了解ください。

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コロナワクチン3回目の開始にあたり、かかりつけの患者さんのために、いくつかのQ&Aを作成してみました。ご参考になさって下さい。
まず、現在インターネットなどで悪意を持って流されている、コロナワクチンに対するうわさの検証はこちらをお読みください。(→インターネットで拡散されている、不確かな「情報」の検証


Q. 3回目のワクチンは、初回接種のワクチンとちがう種類のワクチンでも大丈夫? 最も抗体価が上がる組み合わせは?

コロナワクチン接種が始まったときは、同じワクチンを接種することが決められていました。

ところが、イギリス製のアストラゼネカのワクチンが血栓症を起こすという副反応が知られるようになってから、欧州ではアストラゼネカのワクチンを接種した人が次の接種はmRNAワクチン(ファイザー、モデルナワクチン)に乗り換える、交互接種が行われるようになりました。

交互接種についての研究も行われ、交互接種でもコロナの抗体価が上昇すること、安全性にも問題がないことが確認されました。組み合わせはファイザ―、モデルナ、アストラゼネカでいずれも抗体価は上昇し、重い副反応は認めませんでした。

以上の結果より、ファイザー、モデルナのどちらのワクチンを3回目に接種してもかまいません。

Q.モデルナワクチンは副反応がいろいろ心配です。ファイザーワクチンに替えても、大丈夫でしょうか?

RNAワクチンの副反応は、人によってはかなりつらい経験をする人もいるようです。そのため、副作用(副反応)を理由にコロナワクチンを打ちたくないと言う人もいるようです。

しかし、副反応が怖いという人は、オミクロンに実際感染したときのコロナの症状と、コロナワクチン副反応の症状、さらにコロナワクチンによる感染予防効果、重症化阻止効果をまず冷静に比較してみるとよいと思います。

オミクロン株の感染で「重症化しない」ということは、「呼吸困難になって、酸素が必要になる(中等症)肺炎の患者」が少ないという意味であって、何日も高熱が続いたり、のどが痛くて声が出ない、物を呑み込めない、などという決して軽くはない症状で苦しむ人も続出しています。

「重症化しない」ということ意味を勘違いし、熱が少し出て、鼻咳がちょっと出てすぐ治る、という「軽いかぜ」の症状がオミクロンの症状だと思っている人もいるようです。正確には、オミクロンは酸素が必要な重症肺炎になるまでは悪化することは少ないコロナ、と理解されるとよいと思います。2回接種が済んでいても6ヶ月後は抗体レベルは10%まで低下してしまいます。

また、コロナワクチン未接種の感受性者にはオミクロンも容赦せず、デルタ並の重症肺炎に進行する人もいるようです。病院の先生からお話をお聞きすると、コロナ病棟の重症者のほとんどは、ワクチンを受けていなかった若い人だそうです。

 
コロナワクチン未接種の東邦大感染症科舘田教授のオミクロンに感染して、重症肺炎になり、人工呼吸で救命されたという、NHKの報道はこちら→オミクロン株に専門家が感染 初期症状から重症化 どう感じた?

感染力の強いオミクロン流行下では、できるだけ早い3回目の接種が望まれます。

ワクチンの種類はmRNAワクチンならファイザーでもモデルナでもかまいません。モデルナの副反応は有名になっていますが、3回目接種は接種量は1/2に減量されています。ファイザーも3回目はそれなりの副反応がみられ、両者に大きな差はありません。ファイザーを待つだけのメリットはありません。

Q.オミクロンで新型コロナウイルス感染症の致死率が下がっているなら、ワクチンを受けることの副反応のほうが危ないのでは?

感染症に限らず病気というのは、致死率だけが問題になるのではありません。命は助かったが、足を切断した、視力を失った、子宮を摘出した、などの悲しい合併症の存在は致死率だけが病気の深刻さを評価する基準にならないことを示しています。新型コロナウイルス感染症の後遺症もけっして軽視すべきではありません。

新型コロナウイルス感染症でもインフルエンザでも麻疹でも、その病気の症状、後遺症などを比較すれば、ワクチンを受けないよりもワクチンを接種して発病を防ぐ、重症化を防ぐことの方が大きなメリットがあることが、集団レベルでも個人レベルでも明らかにされています。

オミクロンも決して軽い感染症ではありません。十分な備えが必要な病気であり、当クリニックは3回のワクチン接種を強くお勧めします。

Q. 大規模接種会場で並ぶのは三密で感染が心配です。大規模接種と個別接種、どちらを選ぶ方がよいでしょうか?

大規模接種会場は私も問診医師として何回か出動しましたが、三密を避ける配慮が十分に行われており、感染の危険はほとんどありません。

ただし、大規模接種、個別接種はそれぞれ長短があります。大規模接種はいろいろな専門家がいる、医師も複数いる、備品等もそろっていることなど。一方、個別接種は会場が自宅に近い、時間の調整がしやすい、顔なじみの先生に接種をしてもらえることなどがメリットになるでしょう。

感染リスクはその時の接種会場の人数によるので、一概にどちらが有利とはいえません。

いずれにしろ、どちらが受けやすいか、メリットを比較して選べばよいと思います。

Q.外国産では無く、国産ワクチンの登場を待ってから、三回目の接種をした方がよいでしょうか?

現在国産ワクチンが急ピッチで開発が進んでいます。しかし、国産ワクチンの性能が現在のmRNAワクチン(ファイザーワクチン、モデルナワクチン)を著しく凌駕する製品になるとは考えられません。同等に優れたワクチンが開発されることは、大いに期待されますが。

国産ワクチン開発はワクチンの安定供給など、安全保障などの点では大きなメリットがありますが、個人レベルでは、優れた品質のワクチンを早く接種することがその人にとっては大切だと考えます。

したがって、国産ワクチンの登場を待つ必要はありません。なるべく早く接種することが大切だと思います。

我が国で現在使用されているヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、ロタウイルスワクチン、HPVワクチンなどは純外国産のワクチンです。

Q.副反応で、持病や基礎疾患が悪化することはないのでしょうか?

ワクチンの副反応で持病が悪化することは、 安定した状態なら考えにくいと思います。

持病や基礎疾患がある人は、新型コロナウイルス感染症にかかったときの方が、重症化しやすく、持病や基礎疾患も悪化するリスクがあり、むしろ積極的な接種が勧められています。

しかし、持病や基礎疾患が安定していないときは、ワクチン接種のストレスや刺激が悪影響を及ぼす可能性はあります。かぜをひいてもこのような時は元の疾患が悪化することはよく知られている現象です。

持病や基礎疾患が悪化したときに、それがワクチンの影響なのか、もともと基礎疾患の病状の悪化によるものなのか、他の原因なのか、わからなくなるため、持病や基礎疾患が安定していないときはワクチン接種は控えることになっています。

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