今週のお知らせ2022年



新型コロナウイルス感染症の流行が再燃し、当クリニックの外来でもコロナ抗原陽性者が続出しています。そのため、クリニックスタッフにも、希望者にオミクロン対応2価ワクチンの接種を行いました。(2012.12.18)




12月19日(月)より、当クリニックの会計お支払いに、スマホ決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」がご利用いただけます。

  お支払い時に受付スタッフへ、「PayPayで」とお申し出いただければ、対応させていただきます。

 QRコード決済は、お支払いやおつりの受け渡しでの飛沫・接触感染予防のために導入いたしました。

 任意予防接種の費用、その他発生する料金のお支払いにご利用ください。
(2022.12.18)


12月12日(月)から12月16日(金)まで、広島市民病院内科部長詫間義隆医師が、当クリニックの小児科外来診療を見学されました。

 詫間先生は総合内科指導医、日本消化器病学会指導医、肝臓学会指導医、がん治療認定医などの資格をお持ちですが、小児科専門医の外来診療を見学したいというご要望があり、今回当クリニックで研修を行うことになったのです。

 4日間、一般小児科外来、予防接種、乳児健診を見学、研修していただきました。

 当クリニックは良質な小児の診療の裾野が広がるよう、内科専門医の先生の小児科外来研修も積極的に受け入れています。(当クリニックの内科専門医小児科外来研修はこちら

 研修期間中、かかりつけの患者さんには見学にご協力いただき、ありがとうございました。
(2022.12.18)


12月13日(火)発熱している小学生と保育園の兄弟に迅速検査を行ったところ、インフルエンザAが陽性でした。当クリニックでは実に2年ぶりに、インフルエンザの患者さんが検出されました。ご家族の情報では、兄の小学校ではインフルエンザの生徒がいるとのことでした。

 現在、小児科の外来では、新型コロナウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、そしてA型インフルエンザといっせいに感染症が顕在化し、流行が始まっています。

 この流行の最大の原因は、感染予防対策の弱体化です。マスクを外し、手洗いがおろそかになり、人の流れが増え、接触が密になれば、感染症が流行するのは当たり前の結果です。

 現に今、インフルエンザ、新型コロナが大流行しているアメリカのニューヨーク市の保健当局は、マスク着用を呼びかけています(報道はこちら)。
 
 多くのアメリカ人がマスクをしないのは、素晴らしいことでも何でもなく、保健当局がマスク着用を一生懸命呼びかけているのに、感染症の流行に愚鈍な多くのアメリカ人がその勧告を無視しているというだけの話です。

 その結果は、現在アメリカではインフルエンザ感染症が猛威を振るい、直近1週間で2万人が新規入院するというインフルエンザの大流行となっており、過去10年間で最大の流行になると言われています(倉原医師の解説)。

 ひるがえって、我が国を見ると、マスコミ、SNS上での馬鹿丸出しの「マスク外しキャンペーン」が垂れ流されているにもかかわらず、多くの良識ある日本人は自発的にマスクの着用を続けており、アメリカのような無様な感染爆発は食い止められそうです。しかし、新型コロナウイルス感染症の再流行、A型インフルエンザの流行は不可避な情勢です。

 この2年間、インフルエンザが全く流行らなかったのは、全国民がマスクを着用し、手洗いを厳重に行い、三密を避けるという感染予防対策を徹底して行った結果です。

 しかし、2022年9月26日の全数報告見直しにより、コロナの全数報告発表数は全く当てにならなくなり、コロナ感染者実数は発表数のおそらく数倍はいるだろうと推定されています、また、インフルエンザもいよいよ今週から続々と学級閉鎖が出てきそうな情勢です。

 鈴の木かかりつけの患者さんは、本格的流行前にインフルエンザワクチンを接種しましょう。まだ、間に合います。

 また、新型コロナワクチンも成人は3回、乳幼児、小児は基礎免疫3回は接種しておきましょう。当クリニックはかかりつけの患者さんに、裸のまま、コロナの餌食にならないよう、最低限の身を守る備えとして、乳幼児・小児コロナワクチンの接種を積極的にお勧めしています。

 2022年7月に起きたような、お子さまが入院したくとも入院先の病院が見つからない、悪夢のような医療危機が残念ながら、今再び迫ってきているのです。

 子どもの健康や幸せのことなどこれっぽっちも考えたことも無い、馬鹿なクズどもの発するデマ情報を吹き飛ばし、当クリニックとともに、思慮深く、医学的に正しい感染症対策をしっかりと励行し、お子さま、ご家族の健康と未来を守りましょう。
(2022.12.14)


12月11日(日)、都立荏原病院小児科Web連携会を視聴しました。実はこの会は、12月8日(木)に開催されましたが、当日は視聴できず、11日に録画視聴を行ったものです。

 新しい小児科部長の紹介と症例報告がありました。前任者の高柳先生は素晴らしい先生でしたが、新任の佐藤部長もいろいろご活躍されることを当クリニックとしても大いに期待してます。

 コロナ流行時、コロナ病床を拡大するために荏原病院の一般病棟が縮小され、診療にしわ寄せが来たこと、荏原病院小児科病棟にアデノウイルス胃腸炎の品川区民のお子さまが入院したことなど、荏原病院からの現場の報告は当クリニックにも大いに参考になる情報でした。今後も当クリニックは荏原病院と連携しながら、診療を進めていきたいと思いました。
(2022.12.15)


院内の感染予防対策を強化するため、ヘパフィルター付き空気清浄機クリーンパーティションACP-897を4台導入し、1階隔離室(発熱外来専用室)、2階発熱外来診察室に配置しました。

 さらに感染予防対策を強化し、患者さんの安全を最大限配慮しながら、コロナを始め、感染症の診療にあたりたいと考えています。
(2022.12.4)



12月1日(木)、クリニック院内をクリスマス装飾で飾り付けました。ようやくコロナも二類から五類感染症へと、感染症法上の扱いが適正化されていく情勢になってきましたね。コロナ明けも近いです!

 クリニックのXマスも、スタッフ一同今年は本気で飾り付けをしました!来院する患者さんも、ぜひお子さまとお楽しみになって下さいね。
(2022.12.4)



 


11月29日(火)、荏原医師会第6回研修会にWeb参加し、「帯状疱疹」についての昭和大学皮膚科猪又直子教授の講演を視聴しました。

 猪又教授は1ヶ月前に昭和大学のSUSTAIN4.0で「果物アレルギー」について講演され、視聴しましたが、今回は医師会講演会で「帯状疱疹について」のご講演をお聴きしました。

 帯状疱疹は核酸アナログ製剤バラシクロビルなどの抗ヘルペスウイルス薬で治療しますが、急性期のヘリカーゼプライマーゼ阻害薬アメナメビルの投与や、皮膚症状が消えた後に残る帯状疱疹後神経痛(PHN)の治療が重要であることを学びました。最後に帯状疱疹ワクチンであるシングリックスの紹介がありました。

 帯状疱疹は高齢者の病気であり、あまり小児科医には身近な病気ではありませんが、子どもでも時に帯状疱疹を発症することがあり、今回の最新の知見は十分有益な情報だと思いました。
(2022.11.30)


恒例の品川女子学院中学1年生と品川区議会議員の意見交換会が、11月18日(金)品川女子学院校内で開催され、参加しました。
 毎年、区民と議会の交流会議委員として、この交換会に参加していますが、中学1年のまだ幼い子ども達が一生懸命発表する姿に、毎回感銘を受けています。

 今後も、いろいろな問題に対し、一面的では無く、複眼的な視野をもって学んでいってほしいと思いました。
(2022.11.20)


ベネッセの発行している、こどもちゃれんじの科学読みもの「からだのふしぎ」シリーズを長年監修しています(今まで監修一覧はこちら)。
 今回ベネッセから送られてきたじゃんぷの見本の付録DVDをみると、なんと「しまじろう、しょうがっこうへいく」というコーナーで、しまじろうが第一日野小を訪問していました。このDVDは毎年送られていていましたが、今まで気がつきませんでした。


 
 第一日野小に在学中の患者さんにお聞きしたところ、ビデオに登場する先生は実在の先生で、現在は他校に転出されているそうです。このちゃれんじのDVD教材は、残念ながら来年2023年度からは有料となるそうです。(2022.11.20)


この11月で、当クリニックの3名のスタッフが勤続10年を向かえました。終業後、ささやかな表彰式を行いました。うち女性スタッフ2名は、もともとかかりつけの患者さんで、上のお子さん達は、今では社会人や大学生に成長しています。
(2022.11.6)




11月1日(火)は、区議会区民委員会の視察として、大井ふ頭中央海浜公園ホッケー競技場を訪れました。品川区と大田区にまたがるこの競技場は、2020東京オリンピックのホッケー競技場としてホッケー競技が行われた所です。

 オリンピック後も、さまざまホッケーの国内大会、国際大会などが開かれており、「品川区親子deホッケー教室」や「品川区ホッケー教室」など、品川区の親子を対象としたイベントも数多く開催されています。

 施設の方から事前にお聞きした説明では、小野学園(現品川頌英)は昔は女子ホッケーの強豪校として全国にその名が轟いており、国体やインターハイで何度も優勝した輝かしい歴史があるそうです。

 きれいで立派な競技場を地元に持つ品川区に、またホッケーの強豪校が彗星のように現れ、世界をまたにかけて、大活躍する日が来ればよいのに、と心から思いました。
(2022.11.1)

 



10月28日(金)、診療所入り口に顔認証型AIサーマルカメラを設置しました。来院時、体温測定が瞬時に正確に行えます。インフルエンザワクチン接種などで混み合うときなどに、混雑緩和にも威力を発揮するものと期待しています。
(2022.10.30)



10月28日(金)は、品川区議会第3回定例会で、一般質問を行いました。

 質問内容は、品川区の新型コロナ感染症対策として、コロナワクチンの接種について、その他の感染症対策として今シーズンのインフルエンザ対策について、予防接種に関してHPVワクチンの男子への接種費補助について、さらに子育て支援施策として病児保育事業の拡大について、病気のケア教室の開設について、3歳児健診時の眼科屈折検査について、教育関係では、学校のコロナ陽性者の扱いについて、 読書のすすめなどについて、区の考えを質し、要望を行いました。詳しい質問内容はこちらをご覧下さい。

 11月には区議会決算特別委員会が開催されるので、今回の一般質問の質疑内容も踏まえ、さらに品川区の医療・子育て施策が発展していくように、力を尽していきたいと考えています。
(2022.10.30)




10月28日(金)は、昭和大学が主催するアレルギー研究会SUSTAIN4.0に参加しました。

 この研究会は、地域でアレルギー診療に従事する医療関係者にアレルギーの情報提供を行い、地域のアレルギー診療の連携強化、円滑化を推進する目的で、昭和大学小児科今井孝成教授らが代表世話人になって、運営されている研究会です。

 今回は、猪又直子昭和大学皮膚科教授の「果物によるアナフィラキシー」、吉原重美獨協医大小児科教授の「食物アレルギーとアナフィラキシーの現状と対策」の2題の講演があり、Webで視聴しました。

 猪又教授の講演は、7~17歳の食物アレルギーの原因食物は果物が最も多いこと、その80%は花粉ー食物アレルギー症候群(PFAS;Pollen-food allergy syndrome)であること。PFASは果物自体よりもそのコンポーネントの検査が重要なこと、特にプリックープリックテストが有用なことなどをお話しされました。

 吉原教授の講演は、アナフィラキシーの管理、治療にはエピペンが重要だという内容でした。また、エピペン対応にはチームワークが大切だと強調されました。

 コロナ禍の中で小児科外来診療は低調でしたが、アレルギー診療はここ数年で飛躍的に進歩しています。当クリニックも、コロナ診療がようやく落ち着いてきており、いよいよ本格的にアレルギー診療を拡大、取組みを強化していくつもりです。
(2022.10.30)


10月24日(月)は、ワクチンWebセミナー「感染症とワクチン、最近の話題」を視聴しました。講師は川崎医大小児科教授の中野貴司先生で、小児のワクチンの現況について解説されました。9価のHPVワクチンを取り巻く状況、四種混合ワクチンの接種時期の前倒しの話題など、厚労省の審議会委員も務められているため、具体的なお話しがありました。

 コロナの対応も大切ですが、子どもの健康を守る他の予防接種についても、取組みを強化する必要があると痛感しました。
(2022,10.24)


10月23日(日)は、第39回東京小児科医会セミナーにオンラインで参加しました。演者は、神奈川県立こども医療センター皮膚科部長馬場直子先生で、講演内容は「これからの小児アトピー性皮膚炎治療~新規外用薬を活かして」でした。

 アトピー性皮膚炎の治療薬として、近年ステロイド外用薬に匹敵する効果のある新しい外用薬が次々と登場してきました。2020年のコレクチム軟膏に引き続き、2022年6月にはモイゼルト軟膏も発売されました。プロトピック軟膏も含めて、それぞれの外用薬の特長を踏まえて、ステロイド剤以外にもアトピー性皮膚炎の治療の選択肢が大きく広がったことは歓迎すべきと思われます。

 特にステロイド忌避という誤った思い込みを持った親の行動によって、塗炭の苦しみを味わされてきたアトピー性皮膚炎のお子さまには大きな福音になるものと期待されます。

 当クリニックもすでにコレクチム軟膏は日常的に処方していますが、モイゼルト軟膏もその特徴を理解しながら、今後積極的に処方していきたいと思いました。
(2022.10.23)


恒例のハロウィーンの飾り付けを行いました。きのうまで猛暑だったのに、もう秋も深まってきましたね。「秋の日はつるべ落とし」と言いますが、日一日と夜が駆け足でやってくるようになりました。
(2022.10.23)


10月18日(火)は令和4年度荏原医師会・品川区医師会共催の感染症講演会がオンライン開催され、恒例の岡部信彦川崎市健康安全研究所所長のご講演を視聴しました。
 今年度は「COVID-19感染症および身近な感染症の動向」というタイトルで、新型コロナウイルス感染症を中心に、麻疹、風疹、ポリオなどについても、お話しされました。

 新型コロナウイルス感染症については、季節性インフルエンザと対比しながら解説されました。オミクロン株になって軽症化はしてきているが、まだ致死率は0.11%であり、季節型インフルエンザの0.05~0.006%には遠く及ばず、決してコロナはかぜ並みにはなっていないと評価されました。

 また、北海道大学の岸田先生の資料を引用され、ワクチン2回接種で感染予防効果が15.9%まで低下したものが3回接種で67.8%まで回復するので、ワクチン3回接種は有効だとお話しされました。
 コロナワクチンについては、どうしてもmRNAワクチンに抵抗がある人には、B型肝炎ワクチンと同じ製法のノババックスの組換え蛋白ワクチンも選択肢になるとお話しされました。

 季節型インフルエンザについては、この夏流行したオーストラリアの状況を話されました。

 11月から6ヶ月ー4歳のコロナワクチン接種も始まります。当クリニックの見解も、まもなくHPで公表いたします。この冬は季節性インフルエンザとコロナ第8波もおそらく流行するでしょう。そのときは、残念ながら、ワクチンを接種していない小児の感受性集団が、流行の中心になると思われます。

 今から備えが必要です。当クリニックもかかりつけの患者さんに最大限情報を発信しますので、ワイドショウの下劣な煽り情報で右往左往する情弱集団とは一線を画した、冷静で思慮深い行動でお子さま、ご家族をお守りください。
(2022.10.20)


10月3日(月)から10月7日(金)まで、2022年度昭和大学医学部地域医療実習として、昭和大医学部5年生の臨床実習を行いました。
 今回実習にみえた5年生は、2年前の医学部3年の時の地域医療実習はコロナ流行のため中止になっており、始めての当クリニックでの実習でした。

 

 患者診察、受付対応、薬局見学など、地域医療を担っている小児科クリニックの臨床現場を体験し、チームとして診療に参加していただきました。小児科を希望されているそうで、小児科の特質、子どもに寄り添う喜び、小児科の未来は明るいことなど、お話しさせていただきました。
(2022.10.10)


10月1日(土)、第25回鈴の木こどもクリニック-母と子どもの講演会を開催しました。

 

 かかつりけの患者さんも、ご参加ありがとうございました。(当日のご報告はこちら
(2022.10.2)

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10月1日(土)、第25回鈴の木こどもクリニック-母と子どもの講演会を開催します。当クリニックは、毎年荏原保健センターを会場に、母と子どもの講演会を開催してきました。(過去の講演会の記録はこちら

 しかし、2019年突然武漢で発生した、新型コロナウイルス感染症の大流行の中で、第23回、第24回と2020年、2021年、2年連続で講演会は中止せざるを得ませんでした。

 しかし、2022年ようやくコロナ流行は収束に向かい、3年ぶりに第25回鈴の木こどもクリニック-母と子どもの講演会を企画しました。しかし新型コロナウイルス流行拡大防止のため、今回の講演会は参加を5家族に限定し、当クリニック病児室を会場に開催することにいたしました。

 講演は鈴木院長、木村副院長、石原病児保育専任保育士が、子どものコロナワクチン、インフルエンザワクチン、病児保育キッズベル品川について、お話しします。

 ご興味のある患者さんは、ぜひご参加下さい。
(2022.9.25)


9月14日(水)から、夢のこども館の外装工事を始めました。



 2005年に完成した夢のこども館は、2013年に一度大規模な改修工事を行いました。それから9年が経過し、今ようやくコロナ禍も収束に向かい、クリニックも新たな歩みを始める時に、夢のこども館も大改修を行い、次の新時代にふさわしい姿に変容していきます。

 工事は11月中旬まで続き、かかりつけの患者さんには大変ご迷惑をおかけいたしますが、新しく生まれ変わる鈴の木こどもクリニックに、ぜひご期待下さい。
(2022.9.25)


9月17日(土)は、第41回トラベラーズワクチンフォーラム研修会、オンラインセミナーに参加、視聴しました。この研修会は、特定非営利法人バイオメディカルサイエンス研究会が、東京都医師会の後援を受けて、開催したものでした。

 講演第1席は、国立感染症研究所から神奈川県衛生研究所に移られた、多屋響子先生の「新型コロナワクチンの副反応」、第2席は国立感染症研究所ウイルス第2部の清水博之先生の「世界ポリオ根絶計画とポリオワクチン」、第3席は国立医療研究センターの山元佳先生の「海外渡航者に対する、定期接種ワクチンのキャッチアップの推奨と、実際の診断方法」、最後の第4席は国立感染症研究所ウイルス第3部の原田勇一先生の「インフルエンザワクチン製造用ウイルス株の選定と、最近のインフルエンザの流行状況」でした。

 講演を視聴して、小児用コロナワクチンはほとんど副反応に問題がないこと、ポリオの絶滅には医療だけでなく、国際政治が密接に関係していること、定期接種のキャッチアップにワクチン接種歴だけでなく、自然感染による免疫付与も考慮しなければならないこと、インフルエンザワクチンの選択には流行株と類似の株だけでなく、鶏卵での増殖能が大きなポイントになることなどが、特に印象に残った講演内容でした。それ以外にも、講師の方々の幅広い解説から多くのことを学ぶことができました。

 子どものためにより良い医療を提供することは、さまざまな観点から多面的重層的に思索を深め、より考え、より学んでいかなければならないことと改めて感じた講演でした。
(2022.9.17)


現在小児科外来を行っていると、医療崩壊を実感します。重症者がいても入院できる病院がありません。捜し出すためには大変な労力を要します。

  なぜ今、医療崩壊が起きているかといえば、全ては感染症2類相当扱いのためです。医療従事者の自宅待機による大量離脱で大学病院の小児科病棟が維持できないため、次々と入院紹介先が閉鎖になっています。

 さらに、医療機関を混乱させているのは、陰性証明や濃厚接触検査を求めて、かかりつけでもない無症状の検査希望者が大挙医療機関に押しかけていることです。 とにかく電話口でコロナの検査しろ、と延々と長時間ねばったり、ヒトメタニューモの検査をしろ。 だけど、コロナの検査は絶対するな、などと言いたい放題、やりたい放題で、外来診療を混乱させているのです。 当クリニックは受付の患者さんへの対応に自信と誇りを持っており、一部の医療機関のように「貴重なご意見をありがとうございます。 ご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。」などとマニュアル通りのコピペで謝罪するつもりは、全くありません。

 受付がいくら説明しても、「○○に書いてあるじゃないか。」とか、あげくのはては「受付の対応が最低だ!」などと現在のコロナ禍の中で医療機関もできる範囲で必死に対応していることなど全く理解しようともせず、ただただ自分の都合ばかり上から目線でわめき散らし、受付スタッフの精神的ストレスと疲弊は極限状態です。小児科医療機関は、このような連中のストレスのはけ口ではありません。

 ごく一握りなのに声ばかり大きく、騒音と嫌悪感ばかり振りまく手合いは、今の狂騒状態が過ぎれば、ありがたいことに「2度と受診しません」でしょうから、はやくコロナ禍が去って、当クリニックを信頼して受診して下さる、多くの良識あるかかりつけの患者さんと穏やかな外来を取り戻したいです。小児科外来は、現在RSウイルス感染症、手足口病なども大流行しており、発熱外来の診療限界を超えている状態です。

 エボラのような本当に怖しい死亡率の高い感染症なら、絶対罹らないよう、隔離は必要でしょう。でもコロナはそうなのか。絶対に罹らないために、厳重に何日も隔離をしなければならない感染症なのか。今では誰もそうは思っていないでしょう。

 コロナの検査を行って陽性だと伝えても、本人家族の心配はいつまで休まなければならないか、仕事はどうなるかということだけであり、病気の心配など誰もしません。いつまでエボラ扱いを続けるのでしょうか。とにかく一時も早く2類扱いを止めてほしいです。

 そうすれば、医療従事者は職場に復帰でき、病棟は普通に患者さんを受入れ、外来に陰性証明を求める人々が押し寄せることもなくなり、濃厚接触を心配する無症状の検査希望者も姿を消し、医療機関は正常に動き出すでしょう。

 現在、抗原キットのバナナのたたき売り状態のばらまきが始まりました。陽性者は医療機関を介さず、登録もできるそうです。これは季節型インフルエンザ以下の信頼性のない、粗雑な施策であり、こんないい加減な陽性者数を積み上げた全数調査など、全く信頼に欠けるのではないでしょうか。5類の定点調査で十分なのでは。なぜ、感染症の専門家の先生達がこのような愚策を黙認するのか理解できません(座っていても自分たちに、宝のデータが山ほど入ってくるから?)。

 コロナ患者のお子さまもRSウイルス感染症やインフルエンザの患者と同じように、普通の感染症として診察したい。子どものコロナ患者だって重症になることもあるし、合併症も起すかもしれません。他の感染症と同じようにていねいに診察し、患者さん、保護者の方とお話ししたい。

 オンラインのカメラ越しでなく、実際に患者さんを聴診して、喉や耳をみて、診察がしたい。おっかなびっくり、怖々とコロナ患者を扱う時期は、とっくに過ぎているのではないでしょうか。5類にすると医療費が患者負担になるというなら、医療費を補助すれば良いだけの話しです。(そもそもカロナールしか出していませんよね。)

 さらに医療機関を悩ませているのは、2類扱いのため、申告しなければならない事務作業の繁雑さです。ざっと挙げても、HER-SYSG-misVRSV-sys、東京都への報告、区への報告などもあり、これらは相互に互変性もなく、全てに一つ一つ手作業で入力していかなければなりません。また、コロナワクチンの接種記録も、そろえて提出するのに大変な手間と労力がかかります。

 ただただ官僚の思いつきで屋上屋を架しているため、医療機関の負荷は限界に近づいています。診療が終わった後、これらの事務処理のために発熱外来を行っている医療機関はどこでも、長時間の残業を余儀なくされています。さらに、ワクチンの接種間隔や接種するワクチンの種類、濃厚接触者の自宅待機期間など、国の方針がころころと毎週のように変わるため、誤りなく正確に対応するために、気を許せない毎日です。

 「大丈夫だよ。コロナだったよ。あしたには熱は下がるからね。きょうから5日間はおうちでゆっくりお休みしてね。」 5類になったコロナの子どもへこのようにお話しできる日が、遠くない将来に来ることを信じて、きょうもPPEを装着して診療しています。(2022.8.11)


待合エリアに、ドラえもんの花火コンサートを飾りました。はやくコロナ禍が明けて、みなで花火大会を楽しめる日が来るのが待ち遠しいですね。
(2022.8.7)

  


7月31日(日)は東京都福祉保健局東京iCDC後遺症タスクフォース主催の「新型コロナウイルス後遺症オンライン会議」に参加、視聴しました。

 講演は小坂健東北大学名誉教授による「コロナ後遺症の国際的な動向」、森岡慎一郎国立国際医療センター国際感染症センター副部門長による「コロナ罹患後症状に対する取組」、小田口浩北里大学東洋医学総合研究所長による「コロナ後遺症に対する漢方治療の有用性」、土田知也聖マリアンナ医大病院総合心療内科医長による「Brain Fogに対する脳血流評価とrTMSによる治療効果について」、平畑光一ヒラハタクリニック院長による「診療所におけるコロナ後遺症診療の実際」の5題でした。

 今までほとんど子どもの軽症コロナ感染症を診療してきたため、若い成人におけるコロナ後遺症の深刻さ、頻度の多さは驚きでした。しかし、小児におけるコロナ後遺症もまた存在し、堀越裕歩東京都立小児医療センター医師の追加発言がありました。

 現在第7波の感染爆発が続いていますが、コロナ後遺症についても十分視野に入れながら、コロナ感染症のお子さまの診療を行っていきたいと思いました。
(2022.7.31)


7月22日(金)は東京産婦人科医会、東京小児科医会、MSDの共催による、「Tokyo HPV Vaccine Seminar」のWeb講演会を視聴しました。

 講演は、東京大学麻酔科住谷昌彦准教授の「思春期女性の慢性疼痛」、長崎大学小児科森内浩幸教授の「HPVワクチン~七転び八起き九年の空白を取り戻すための十箇条」の二題でした。

 住谷准教授からは、思春期女性にはさまざまな痛みを訴える病気が従来から存在していたこと、これがHPVワクチン接種の年齢と重なってしまい、HPVワクチンの「副作用」として誘導されたことについて、お話がありました。

 森内教授からは、HPVワクチンといわゆる「多様な症状」と呼ばれる全身の痛みと関連があるという、まともな医学的な研究結果は一つも無いこと、やはり自閉症に関係あるとイギリスで一部の人が大騒ぎしたMMRワクチン「副作用」騒動と、我が国のHPVワクチン「副作用」騒動を比べて、イギリス保健当局は首尾一貫してMMRワクチンを推奨したにもかかわらず、日本厚労省は騒ぎが起こるとすぐに勧奨を停止してしまった歴史を述べました。そして、若い女性のHPVワクチン接種率を上げるには、かかりつけ医の勧奨が重要だとお話しされました。

 HPVワクチンを勧めると、脅迫電話がかかってきたり、嫌がらせのメール、Faxが殺到するという、2年前までの暗黒の時代は過ぎましたが、若い女性を悲惨な子宮頸がんから守るためのワクチン勧奨を、当クリニックもさらに進めていかなければならないという決意を新たにした講演会でした。
(2022.7.24)


7月21日(木)は品川区保健所、品川区医師会、荏原医師会共催による、令和4年度新型インフルエンザ等対策連絡会議・品川区病院連絡会合同会のWeb会議が開催されたので、参加しました。

 主催者によると、もともとはコロナ第6波の総括の上に、第7波の区内医療体制の整備を目的にしていたそうですが、すでに第7波が到来してしまったため、第7波にどう対応するか、話し合う会議としたということでした。

 保健所の保健予防課長、新型コロナウイルス予防接種担当課長、各区内病院の関係者、両医師会の関係者などから発言がありました。各病院からは現在の状況の報告が主でしたが、昭和大病院の小児科病棟が、スタッフ家族のコロナ感染のために多くの看護師が自宅療養となり、人手が足りないために、病棟が現在閉鎖されているという報告は衝撃的でした。
 東邦大大森医療センターも7月22日現在、同じような理由で小児科病棟の新規受入を停止しているそうです。

 今多くの小児科病棟は、RSウイルス感染症を始め、入院が必要な重症のお子さまが入院できない危機的な状況に陥っています。

 二類を外しさえすれば、これらの医療関係者の濃厚接触の重しが外れ、続々と職場に復帰でき、病棟が再開できるのに、二類の桎梏のため、彼女たちは自宅に閉じ込められ、仕事ができず、病棟は閉鎖となっているのです。

 病院だけではありません、スタッフの感染、スタッフ家族の感染のため、多くの診療所も閉鎖を余儀なくされています。コロナが重病だからではなく、コロナに感染すると大変だという自宅隔離というルールのために、現場の医療は崩壊しつつあるのです。

 しかし全く二類を外す動きは全くありません。考えもしないそうです。

 利権にがんじがらめにされた無知な政治家と、省益とマスコミの顔色のみを伺うだけの無能なペーパー医者役人と、トンデモ情報に踊らされ「マスクはいらない。ワクチンはいらない」とコロナをばらまき拡散させている愚かな人々のために、普通の親子の苦難の日々は、いつまで続くのでしょうか。
(2022.7.22)


新型コロナウイルスの検査陽性者がまた激増しています。先週あたりから、小学校を中心に当クリニックでも再び陽性者が増加してきました。今回のコロナは今までとは異なり、高熱が主な症状で、咽頭痛の訴えは少ないようです。

 三密を緩め、マスクを外し、集団行動を解禁すれば、こうなることは十分予想されていたことです。感染者が増えても、重症化しにくいオミクロン株ならば、社会的な規制を緩め、経済を動かしていこうというのが、欧米の考えだったのですよね。そして、このような欧米社会を褒め称え、「世界でマスクをしているのは、集団行動を取りたがる日本人だけ」とマスクをして、感染予防を行っている良識的な日本人を馬鹿にして、嘲笑っていた人達がいましたよね。

 ①オミクロン変異株が、感染力の強いBA5に置き換わってきた。②マスクを外し、三密を緩め、人の移動、会食等が増えて、感染の機会が増えた。③参院選挙で人の接触が濃密になった。④ワクチンの接種が伸び悩み、またワクチンの効果が低下した。
 などが今回の流行の原因として考えられていますが、問題は重症者数です。検査陽性者数と異なり、重症者数はかなり正確に把握することができます。その重症者数が激増していないのに、何を大騒ぎしているのでしょうか。重症者が増えない限り、医療崩壊は起こらないでしょ。

 現在のコロナはワクチンさえしっかり打っていれば、それほど脅威になる疾患ではありません(コロナワクチンは重症化は予防します)。今、早急にやらなければならない施策は、一時も早く二類相当を五類相当に引き下げることです。マスコミのネタにされるだけで、誰も怖れていない「今日の感染者数」に振り回されること無く、必要な患者に必要な医療が提供されるためには、時代遅れの二類相当を早く中止し、不必要な自宅監禁をやめることです。

 しかしマスコミの顔色ばかりうかがう政治家と仕事のできない無能なペーパー医者役人のために、飲食業や旅行業の方々と、普通の親子の苦難の日々は、残念ながらまだまだ続きそうです。
(2022.7.18)

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6月28日(火)は休診いたします。申し訳ございません。(2022.6.26)


6月21日(火)に七夕笹の葉を、飾りました。コロナも明けて、また楽しい夏が戻ってくるとよいですね。来院される患者さんも、たくさん短冊にお願い事を書いて、吊していってください。

 そして、みなの願い事がたくさんかなうとよいですね!
(2022.6.21)



6月16日(木)、6月17日(金)は、昭和大医学部3年生の地域医療実習を実施しました。 当クリニックは昭和大学医学部3年生、5年生の臨床実習を毎年夏と秋に行っています。(医学生実習についてはこちらをご覧ください。)

 医学の勉強を始めた医学生に、小児科を実際に体験してもらい、患者さんに共感し、患者さんに寄り添う臨床医として歩き始める一つの契機になるように、クリニック全員で協力して、実習を行いました。

 小児科は未来と希望の医学です。成長し、育っていく子ども達と、それを慈しみ、愛情を持って育てるご両親とともに、未来に向かって歩んでいく医学です。

 そんな小児科のすばらしさを伝えられたらと思い、実習を行いました。患者さんには、今回の医学生地域医療臨床実習にご協力ありがとうございました。(2022.6.20)


2022-2023シーズンのインフルエンザワクチンの株が発表されました(くわしくはこちら)。毎年毎年、インフルエンザワクチンが足りないという、先進国にあるまじき馬鹿げたドタバタ劇はいい加減にしてほしいものです。1回目は悲劇、2回目は喜劇と言われますが、何回この醜態を繰り返すのでしょうか。

 コロナワクチンの開発において、国産ワクチンの方が安定供給できるから良いのだ、という意見をいう人がいます。このような人は実情を知らないか、厚労村の族記者や族学者など、利益共同体のスピーカーです。なぜならば、国産ワクチンにしたところで、毎月のように供給制限、欠品が出ているではないですか。6月にはいって、今度はビームゲン0.5mlが出荷制限になりました。

 ワクチンが足りなくなりそうだという時、厚労省のペーパー医者役人のやることは、①出荷制限をすること(ワクチンを増やすのでは無く、ワクチンが無くならないように供給を絞る)、②接種対象を絞ること(ワクチンが足りなくならないように、年齢制限など、接種できる人を制限する)、③役人ルールに違反した医療機関の人間を、飼い慣らした族記者に大々的に報道させ、医者たたきを行う(どこどこの医者が勝手に孫に打った、など)事で凌いてきました。
 実に、一般の国民や医療機関の犠牲の上で、役人は自分たちの身を守ってきたのです。

 昨シーズン2021-2022年は、インフルエンザワクチンの供給こそ、細々と断続的なものでしたが、SARS-CoV-2との生存競争に敗れて、ほとんど勢力を広げられなかったインフルエンザウイルスの流行が全くなかったことで、幸いなことに事なきを得ることができたのです。

 ところが今シーズンは様相が一変しました。強力なライバルであるSARS-CoV-2の勢いが世界中で衰退し、新型コロナウイルス感染症の流行が収束に向かうと、2年ぶりにインフルエンザウィルスが復活し、現在南半球のオーストラリアではインフルエンザ感染症の大流行が始まっています。(下図はオーストラリア保健部門 AUSTRALIAN INFLUENZASURVEILLANCE REPORT No. 04, 2022 :09 May to 22 May 2022より)



 この2年間、インフルエンザ感染症の流行が無かったために、ほとんどの日本人はインフルエンザの免疫が低下してしまっています。すなわち、インフルエンザ大流行の下地ができているのです。コロナ解禁で多数の海外旅行者が、今年の夏は我が国を訪れると思われます。南半球からの旅行者が、流行中の現地のインフルエンザを持ち込む可能性が強く危惧されています。

 昨年のRS ウイルス感染症の季節外れの大流行も、2009年の新型インフルエンザ感染症の大流行も夏でした。今年の夏はインフルエンザの大流行が発生することも十分警戒しながら、過ごす必要があるようです。

 しかし、インフルエンザにはコロナと異なり、タミフル、イナビルなどの治療薬があります。(もっともタミフルも、流通が始まった当時は、タミフル飲むと異常行動がおこる、タミフル薬害だ。などと薬害グループとTVワイドショウが大騒ぎしましたね。今、コロナワクチンにいちゃもんをつけているのと同じ顔ぶれで笑ってしまいます。)

 過度に心配は必要ありませんが、情報には注意してください。当クリニックも適時、HP、ツイッターで情報提供いたします。

 しかし今年の冬は間違いなく、インフルエンザが流行します。厚労省の役人が色気を出して、ワクチン供給にまたまた余計なちょっかいを出さなければ、今年の冬は10月になったら、早めのインフルエンザワクチン接種をお考えになってください。
(2022.6.5)


5月17日前後から、突然「マスクは必要ない」という、マスコミの大キャンペーンが始まりました。日本のマスコミはまるで談合したかのように(実際、しているのだと思いますが)、ある日突然前振りもなく、いっせいに洪水のような横並びのキャンペーンを始めます。最近では、某やんごとなき方のパートナーの方へのいっさいの批判が、突然禁止された事例もありました。

 三密を避ける。必要な時はマスクを着用する。手洗いは頻回に行う。このことは、感染症対策の基本です。もちろん、飛沫、エアゾル感染のリスクがきわめて少なく、熱中症のリスクのあるときはマスク着用は必ずしも必要ありません。しかし、このことは従前から言われていたことで、目新しいものではありません。

 外国がマスクをしないから。欧米ではマスクをやめたから。だから、外国のまねをして、マスクをしなくて良いとはいえません。少し前まで保育園で2歳児にもマスク着用が好ましいなどと議論されていたのに、今では保育所では原則マスクをしないことを推奨する、などとこのぶれぶれは何なのでしょうか。この2ヶ月で感染状況は激変したのでしょうか。(してませんよね。)

 さっそくTV局では町に出て、「あ、必要ないのにマスクをしている人がいます!」と馬鹿丸出しのレポートを嬉々として行っています。そうすると、さっそくマスクを外して、「TVで言われたことをさっそく実行している私って、スゴイ!」などと悦に入るおめでたい、おっちょこちょいの人が出てきます。

 このような人は、ステロイドは悪魔の薬(久米宏)、百日咳ワクチンは必要ない(毛利タネキ)、タミフルは異常行動を起す、抗生剤はいっさい必要が無い、HPVワクチンは危険なワクチン、などといわれると根拠もなく信じ込み、自分の子どもにこの誤った考えを押しつけてきたのです。22年間、外来でいやっというほど、この手の人と遭遇してきました。結局、十分な医学的ケアを受けられず、不幸になったのは誰だったのでしょうか。

 感染のリスクとマスク着用によるトラブルを比較して、原則マスクを着用し、感染予防の必要性があまりない場合は個人の判断でマスクを着用しなくてもよい、とすれば良いだけの話しです。

 マスクの有用性と感染予防の観点をすっぽりと抜け落ちさせて、マスクをしてない!マスクをしている!と現象面だけを取り上げて馬鹿騒ぎをすることは、全く意味が無いと考えます。馬鹿げたマスコミの煽動に惑わされるのはやめましょう。感染予防にマスクは必要だし、それを裏付ける医学的証拠は山ほど積み上がっているのです。

 そもそも、新型コロナウイルス感染症がマスクを厳重にしなくても良いレベルの軽症の感染症なら、なぜ超重症の2類感染症の扱いがそのまま、継続されているのでしょうか。マスク云々より、感染症対応の見直しが先なのではないか。馬鹿げた話しです。
(2022.5.22)


HP本文に記載した、5~11歳の小児用コロナワクチン接種に対する、当クリニックの見解をまとめます。

 現在の小児用コロナワクチン(コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン)は、デルタ株には発症予防効果が良好に認められましたが、オミクロン株に対する発症予防効果は弱いようです。しかし、重症化予防効果は認められています。

 感染力の強いオミクロン株による第6波で、最も感染が広がっているのは小児です。その理由は、ワクチンを受けることができないため、成人~高齢者層と異なり、コロナウイルスに対する免疫を持たず、感染力の強いオミクロン株に次々と感染しているのです。
 また、小児科学会の調査によれば、発病者数の激増に伴い、子どもでもじわじわと重症患者数が増えてきています。

 現在の小児用コロナワクチンはオミクロン株に対しては十分な感染予防はできませんが、重症化は予防できます。発病は防げないが、重症化は予防するというのは、インフルエンザワクチンの効果と同じです。

 今後、新型コロナウイルス感染症は変異を繰り返し、5番目のコロナかぜに収斂していくものと思われます。SARS-CoV-2による感染は消滅することはありません。子どもも、今後も何回となくSARS-CoV-2に感染するでしょう。毒性の強い変異株が発生する可能性もあります。たまたま、重症化する可能性もあるかもしれません。

 mRNAワクチンは抗体を上昇させるだけでなく、細胞性免疫を獲得させる働きも期待できます。したがって、接種することはお子さまにとって、決して無駄にはなりません。

 小児用コロナワクチンの副反応は、成人用コロナワクチンと違って重篤なものは認められていません。ネットで垂れ流されている「ワクチンは危険」情報は、一部に医学的事実もはめ込まれてはいますが、そのほとんどは医学的根拠の無いデマ情報です。
 
 むしろ、お子さまが新型コロナウイルス感染症にかかってしまった時、軽症で済んだと思ったけれども、long covidといわれる長期の後遺症が起きてくる可能性を警戒すべきと当クリニックは考えます。

 mRNAワクチンが新しいワクチンだから、未知の副反応が心配だというのなら、新型コロナウイルス感染症COVID-19そのものが新しい感染症であり、その病気の未知の後遺症にこそより目を向けるべき、と当クリニックは考えます。

 また、mRNAワクチンは新しく登場したワクチンといわれますが、長い間研究が積み重ねられてきたワクチンであり、今回のコロナワクチンの実用化によって、開発に弾みが付き、今後がんワクチンなどとさまざまな疾患治療の切り札として、大いにその役割が期待されているのです。

 
以上の検討を踏まえて、当クリニックはかかりつけの患者さんに、小児用コロナワクチン接種をお勧めいたします。

 そして、接種希望のお子さまには、小児用コロナワクチン(コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン)を接種いたします。


 
当クリニックは一部の医療機関のように、「当院は子どものコロナ接種をお勧めしないけれど、患者さんが「どうしても」というなら、接種してあげてもいいですよ。」というような、不誠実な対応は行いません。

 
鈴の木こどもクリニックは小児用コロナワクチンをかかりつけの患者さんに責任を持ってお勧めし、責任を持って接種いたします。安心してお子さまのために、当クリニックで小児用コロナワクチンを接種なさってください。(2022.5.16)


2022年4月いっぱいで、クリニック受付に設置していたビニールシートを撤去しました。また、鈴の子文庫の一部を1階、2階の書架に戻しました。

受付カウンターに設置していた、ビニールシートを撤去しました 書架に鈴の子文庫の一部を戻しました

 最近通院されるようになった患者さんはご存じないと思いますが、当クリニックはコロナ前までは、1階と2階書架に良質な児童書を多数並べて、お子さま、おかあさまにご自由に読んでいただいていました。「きれいでやさしい、そして楽しい母と子どものクリニック」が当クリニックの標語でした。

 昔と同じように多数の本を一挙に並べることはまだまだできませんが、「新しい診療スタイル」を踏まえながら、少しずつ書架の書物を増やしていき、きれいで、楽しかったあのころのクリニックの姿を再現していけるよう、努めていきたいと思います。
(2022.5.5)


端午の節句が近づいてきましたね。今年は、アトリウム花壇に小さな鯉のぼりと鯉のぼりのタペストリーを飾りました。
(2022.4.25)




コロナの流行が始まって、3度目のゴールデンウィークになりました。ただし、今までのゴールデンウィークと決定的に異なる点は、東京都のリバウンド警戒期間は延長されるものの、まん防等が解除され、社会生活の制限が大幅に緩和されたことです。

 現在、コロナウイルスオミクロン変異株はワクチンさえ済ましておけば、普通のかぜと同じです。(ただし、ワクチン未接種の人には、相変わらず「コロナ」のままです。ワクチン未接種の感染症専門家を襲った悲劇はこちら。)

 欧米ではすでにコロナの弱毒化に従い、検査陽性者数の増減にこだわらず、社会生活の制限撤廃が進んでいます。我が国でもすでに社会の現場では、動きのにぶい国の対応を乗り越えて、2類→5類への転換が進んでいます。

 現在では、外来に来る患者さんの5人に1人は、コロナの既感染者です。検査陽性の保護者の方の心配は、いつまで子どもが自宅「蟄居」になるのか、自分達がいつから会社に行けるのか、がほとんど全てです。コロナの病状の心配をする人は、誰もいません。こんな現状で、恐ろしい伝染病で、隔離が必要な「2類感染症」の扱いのままでよいのでしょうか。

 国が動かないなら、皆でコロナを乗り越えましょう。子ども達はもう限界です。連休中は感染予防に気をつけながら、ひさしぶりに家族で旅行に行くことも考えたいですね。
(2022.4.25)

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新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードは、「オミクロン株の特徴を踏まえた効果的な対策」の中で、「オミクロン株はデルタ株を始めとした、これまでの新型コロナウイルスとは、異なる感染症と考えるべきである。」と述べています。

 従来の新型コロナウイルス感染症は、約5日の潜伏期の後に、発熱、咳、倦怠感、味覚嗅覚障害などの症状が1週間続き、その後軽快します。感染者の2030%は、無症状のままです。しかし、1週間を過ぎたころから、感染者の20%は肺炎に進展、急激に呼吸の状態が悪化し、酸素が必要となります。さらに5%は人工呼吸器や膜型人工肺(ECMO)が必要となる重症呼吸障害や血栓症を併発し、 最終的には死亡者も出ています。これが従来の新型コロナウイルス感染症の経過でした。

 しかし、オミクロン株は、潜伏期が2.8日と短く、無症状は10%に留まります。その症状は、デルタ株でよく見られた味覚嗅覚障害は少なく、激しい喉の痛みや咳などの症状で、食べ物や水分がとれなくなったり、寝られなくなる患者も多いです。数日の経過で約5%に肺炎がみられますが、多くの患者さんは呼吸障害以外の全身倦怠や痛み、咽頭痛、脱水症などが目立ちます。

 デルタ株以前が「肺コロナ」だったのに対し、 オミクロン株は「のどコロナ」と呼べると思います。

 オミクロンの特徴は、潜伏期が2.8日と短いだけでなく、感染源として人に移す、世代期間が約2日のため、1週間で1人の患者が2日おきに次から次へと感染を広げ、四次感染まで引き起すため、爆発的に感染が広がります。まさしく、1月以降の日本の姿です。

 重症度については、デルタ株よりは入院のリスク、重症化のリスクは低いと評価されています。しかし軽症患者が爆発的に増加すると、救急外来などが圧迫され、ワクチン3回目接種が済んでいない高齢者に伝播すると、急激に入院患者、重症者が増加し、医療態勢を逼迫することになります。

 ワクチンの発病予防効果は、オミクロン株に対しては、2回目接種後70%が、6ヶ月前後で10%ぐらいまで低下してしまいます。そのため、昨年暮れからすでにワクチンの効果がなくなった高齢者が増えた状況下で、1月に爆発的に第6波の感染爆発が始まりました。

 オミクロン流行下で、ワクチン3回目接種が間に合わなかった、高齢者の間でオミクロンに感染する人が増え、入院患者、重症患者が増加しました。残念ながら、品川区では高齢者の3回目ワクチン接種率はいまだ67%弱であり、高齢者の3人に1人は重症化のリスクに曝され続けています。

 高齢者のオミクロン感染の重症化の特徴は、重症の肺炎になるのでは無く、もともと患っていた心臓病や腎臓、肺の病気、認知症などの持病が悪化して、重症になるケースが多いことです。

 さらに、本来は他の病気で入院治療が必要だったにもかかわらず、オミクロンが蔓延しているため、コロナの検査をしたところ陽性にでてしまい、指定されているためやむなくコロナ病棟に入院する高齢者も少なくないようです。このような高齢者には、悪化した持病の治療とコロナの治療を同時並行で行わなければならず、しかも基礎疾患は治療をしてもすぐには良くならないため、入院も長期に及び、医療機関の負担は極めて大きいものがあるようです。

 医療機関側の問題としては、医療従事者の子どもなど家族がコロナに感染し、医療従事者本人も陽性者や濃厚接触者となり、 自宅待機となってしまい、スタッフの補充ができないため、病棟は開いているにもかかわらず、入院がとれないケースも多発しているようです。したがって新規陽性者は減っているのに、重症者は高止まりで、死亡者が連日200人を越える事態が続いているのです。

 オミクロン流行下の20221月以来、鈴の木こどもクリニックは成人以外に、170名の生後2ヶ月児から18歳までのコロナ陽性者を診療してきました。呼吸障害に基づく重症度分類「中等症以上」や、かなり辛そうな症状を示した陽性者は一人もみられませんでした。

 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードでも、「基礎疾患や肥満を有しない、50歳未満の人の多くは感染しても症状は軽く、自宅療養で軽快している。」と述べています。ご家族に検査結果の電話連絡をしたとき、陽性の報告でも保護者の方で子どもの病気や症状の心配された方は数名のみで、ほとんどの保護者のご質問は、「いつまで自宅にいなければならないのですか。」でした。

 重い二類相当の病気であるからこそ、検査をして隔離が必要なはずですが、保護者の誰も病気の心配はされず、いつまで隔離されるのか、隔離期間ばかりが最大の関心事になっている倒錯した状況が、現在の診療現場の状況です。検査を希望しない発熱者の保護者も増えています。

 高齢者に対する3回目のワクチン接種、高齢者の周辺の徹底したコロナ検査の実施は、高齢者の生命を守る、極めて重要な施策であり、強力に推進されなければなりません。

 しかし、子どものコロナ対策は全くちがいます。長期の閉じこもり、自粛生活の中で、子どものうつ、自殺も増えてきています。子どもがコロナ検査陽性とお話ししても、保護者は誰も病気の心配はされません。インフルエンザ対応と同じように、発病した子どもが複数でたら、学級閉鎖、登園停止にすれば良いだけの話ではないでしょうか。現実には、すでになし崩し的にこの対応に近づいてきています。

 PCR検査を無制限に行って、症状もなく元気いっぱいの子どもをあぶり出して、親子ともに10日間も自宅に閉じ込めたり(信じ難いことですが、未だに声高にこの愚策を叫んでいる人達がいます。彼らはいったい何をみているのでしょうか)、大切な授業を中止したり、学校行事を中止することが本当に意味のあることなのか、当クリニックは大きな疑問の感じます。

 我が国の新型コロナウイルス感染症による10歳未満の死亡は0人、10歳代で数人だけです(2022年3月1日現在)。普通に学校や園に通って、普通に楽しい運動会や思い出に残る修学旅行にも行って、実りある学校生活を楽しむ日々を、品川区の子ども達にも一時も早く、取り返してあげたい。

 感染症法の「新型インフルエンザ等感染症」 2類相当を、5類相当に引き下げれば良いだけの話しです。この対応により、現在逼迫している医療現場は、どこでも劇的に改善されます。

 現在入院が指定されている入院ベッドを自由に動かし、差配できるようになります。必要なケアが行える病院に転院させることもできるようになります。また、発熱を理由とした受診拒否がなくなります。医療関係者も自宅待機でなく、業務にもどれます。保健所も本来対応すべき、基礎疾患のある陽性者、高齢者にその力を集中することができます。コロナ禍の異常な状態から、本来の医療体制に回帰できるのです。一日も早く、小児科診療があるべき正常化した姿に戻れる日を待ち望んでいます。(2022.3.20)


新型コロナウイルス感染症も3年目に入り、三密回避、マスク着用、不要な外出を控える、などの「新しい生活様式」はほぼ定着してきたようです。しかし、その生活スタイルが、 子どものとって、大きな負担になっているのも事実です。長期の閉じこもり、自粛生活の中で、子どものこころの抑圧は進み、自殺が増えてきていることも憂慮されます。

 国立成育医療センターが20219月に行った、「第6回ころな×子どもアンケート」によると、7078名の保護者、子どもの回答のうち、 「コロナのことを考えると嫌だ」38%、「さいきん集中できない」26%、「すぐにイライラしてしまう」28%、「夜、寝付けない」20%、という回答結果が得られたそうです。コロナ禍で、子どもも確実に追い詰められています。子どものこころを支え、支援する取り組みを、品川区も強力に行う必要があると考えます。

 コロナ陽性者への差別や偏見を行わないよう、学校においても指導が行われていますが、 すでに品川区でも今年に入ってから、教育委員会学務課資料によれば、1~2月の区立学校の新型コロナウイルス感染陽性者数は2070人にものぼっています。 今、差別すれば、逆に自分も差別される側にいつなってもおかしくないという、感染爆発の状況が起っているのです。

 歴史的にみて、今回の2019年に始まった「新型コロナウイルスパンデミック」は、すでに世界で4億4500万人が感染し、600万人が亡くなっています。これは、1918年に始まり、5億人が感染し、 1700万人から5000万人が死亡した、「スペインかぜ」に匹敵する、歴史的パンデミックとなりました。

 このようなパンデミックの体験は稀有のことであり、おそらく阪神・淡路大震災や東北大震災と並ぶ、歴史的に語り継がれる体験になっていくでしょう。

 子どもがこの体験を、「友達と遊べず、悲しかった。」「家に閉じこもって辛かった。」などというネガティブな受難体験としてのみ思い出として残るとしたら悲しいことです。「がまんして、しっかり感染対策を行ったので、僕たちはコロナに勝った。」「 コロナと戦う中で、医学、科学に興味を持った。」などの、前向きな成功体験をぜひ子ども達に残してあげたい。

 パンデミックに翻弄されている子ども達を励まし、勇気づけ、今後の彼らが生きていく上で、コロナ禍をただの被害者としてではなく、大きな成長の機会として、積極的に生きていけるような、教育の場を提供することを、 当クリニックは教育委員会に強く要望しています。
(2022.3.19)


相変わらずオミクロンが猛威を振るっていますが、当クリニックでは恒例のお内裏様-雛人形を飾りました。楽しい春、花咲く春がはやく戻ってきてほしいものですね。(2022.2.20)


オミクロン株の流行が続いています。子どもも家庭内感染や保育園、小学校のクラスターで検査陽性者が続出し、すでにPCR検査キットも抗原定性検査キットが足りなくなってきている状況です。いずれ、2007年の麻疹流行の時のように、検査キットがなくなる日が遠くなさそうです。また、品川区の自宅療養者へ配布する食料も減ってきている、と保健所から通達がありました。

 すでに市中感染症と化し、コロナ検査陽性者がいない学校の方が少なくなっているのに、「無症状でもPCR検査を」などといまだにとんちんかんな主張を繰り返す人達がいます。

 はやく2類相当(正確には1.5類)から5類相当に感染症対応を適正化し、本当に治療が必要な中等症、重症のコロナ患者さんがスムーズに治療を受けられる医療体制の集中化が急務だと思われます。
(2022.1.23)


軽症で感染力の強烈なオミクロン株が、急激に増えてきています。流行が急峻に立ち上がるときは、ピークも早く到達します。いよいよ新型コロナも、「インフルエンザ」化してきたようです。

 新型コロナウイルスの登場する2年前まで、今の時期はインフルエンザが大流行していました。クラスターによる学級閉鎖が相次ぎ、何十万の人がインフルエンザの感染者となり、自宅待機し、病院でもインフルエンザの入院患者で溢れていたのを、今騒いている人達は皆忘れてしまったのでしょうか。

 軽症でも感染者が増えれば、病院は逼迫すると言いますが、今のコロナの感染者数はインフルエンザの感染者数の比ではありませんよ。おまけに当時は皆検査を行っていたわけではありません。それでも、インフルエンザ大流行の2017-2018年のシーズンでも、誰も医療崩壊だと騒がなかったでしょ。実際、医療崩壊しませんでした。

 もしも今回のオミクロン流行で医療崩壊が起こるとするならば、いつまでも2類相当にしがみついて、省益=権力を手放したくないとばかりにガチガチの身動きできない規制を止めない、厚労省の役人の愚策のせいだと思われます。普通に診療させれば、医療崩壊など起こる病気ではありませんよ。

 例年インフルエンザ感染症には1000万人から1400万人の人が感染し、急峻な山が1ヶ月続きます。その後は潮のように急激に流行は引いていきます。

 怖れる心配はありません。ワクチンをきちんと接種し、三密を避け、マスクを着用し、手洗いを励行し、静かに流行が過ぎるのを待ちましょう。今やらなければならないことは、毎年今の時期のインフルエンザシーズンに行ってきたこと、そして新型コロナウイルス感染症の流行の中で今まで培ってきたこと、これをしっかりと行うことです。(2022.1.10)

ウェザーニュースから転載
 
例年のインフルエンザシーズンのインフルエンザ患者発生の経過 (東京都HPから)


1年間クリニックの吹き抜けの空を舞っていたアナと雪の女王カイトから、新春らしい
七連凧にクリニックの空の主役が交代しました。元気に吹き抜けの空を泳いでいます。

 新型コロナウイルス感染症第6波の爆発と共に始まった令和4年ですが、今自分たちができる感染予防策をしっかりと行いながら、心静かに落ち着いて過ごしていきたいですね。(2022.1.9)


2022年、あけましておめでとうございます。



 オミクロン株は毒性を犠牲にして感染力を強めるという、「インフルエンザ化」した新型コロナウイルスの最終進化形と考えられます。感染力が強く、毒性も強かったデルタ株を駆逐し、いま世界中で勢力を拡大しています。

 ちょうど2009年の新型インフルエンザウィルスAH11pdmがソ連型A11を駆逐し、ソ連型インフルエンザウイルスが消滅してしまったように、感染力は強いが重症化しにくいオミクロン株が主役となれば、 ようやく新型コロナウイルス・パンデミックは、インフルエンザウイルス感染症の流行レベルに落ち着いていくと思われます。

 2022年はそろそろコロナ後も見据えた、クリニックの診療体制を作り上げて行きたいと考えています。

 
2022年も、変わらず鈴の木こどもクリニックを、よろしくお願いいたします。(2022.1.3)



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