今週のお知らせ2022年



6月28日(火)は休診いたします。申し訳ございません。
(2022.6.26)


6月21日(火)に七夕笹の葉を、飾りました。コロナも明けて、また楽しい夏が戻ってくるとよいですね。

 来院される患者さんも、たくさん短冊にお願い事を書いて、吊していってくださいね。

 そして、みなのお願い事がたくさんかなうとよいですね!
(2022.6.21)



6月16日(木)、6月17日(金)は、昭和大医学部3年生の地域医療実習を実施しました。 当クリニックは昭和大学医学部3年生、5年生の臨床実習を毎年夏と秋に行っています。(医学生実習についてはこちらをご覧ください。)

 医学の勉強を始めた医学生に、小児科を実際に体験してもらい、患者さんに共感し、患者さんに寄り添う臨床医として歩き始める一つの契機になるように、クリニック全員で協力して、実習を行いました。

 小児科は未来と希望の医学です。成長し、育っていく子ども達と、それを慈しみ、愛情を持って育てるご両親とともに、未来に向かって歩んでいく医学です。

 そんな小児科のすばらしさを伝えられたらと思い、実習を行いました。患者さんには、今回の医学生地域医療臨床実習にご協力ありがとうございました。(2022.6.20)


2022-2023シーズンのインフルエンザワクチンの株が発表されました(くわしくはこちら)。毎年毎年、インフルエンザワクチンが足りないという、先進国にあるまじき馬鹿げたドタバタ劇はいい加減にしてほしいものです。1回目は悲劇、2回目は喜劇と言われますが、何回この醜態と繰り返すのでしょうか。

 コロナワクチンの開発において、国産ワクチンの方が安定供給できるから良いのだ、という意見をいう人がいます。このような人は実情を知らないか、厚労村の族記者や族学者など、利益共同体のスピーカーです。なぜならば、国産ワクチンにしたところで、毎月のように供給制限、欠品が出ているではないですか。6月にはいって、今度はビームゲン0.5mlが出荷制限になりました。

 ワクチンが足りなくなりそうだという時、厚労省のペーパー医者役人のやることは、①出荷制限をすること(ワクチンを増やすのでは無く、ワクチンが無くならないように供給を絞る)、②接種対象を絞ること(ワクチンが足りなくならないように、年齢制限など、接種できる人を制限する)、③役人ルールに違反した医療機関の人間を、飼い慣らした族記者に大々的に報道させ、医者たたきを行う(どこどこの医者が勝手に孫に打った、など)事で凌いてきました。
 実に、一般の国民や医療機関の犠牲の上で、役人は自分たちの身を守ってきたのです。

 昨シーズン2021-2022年は、インフルエンザワクチンの供給こそ、細々と断続的なものでしたが、SARS-CoV-2との生存競争に敗れて、ほとんど勢力を広げられなかったインフルエンザウイルスの流行が全くなかったことで、幸いなことに事なきを得ることができたのです。

 ところが今シーズンは様相が一変しました。強力なライバルであるSARS-CoV-2の勢いが世界中で衰退し、新型コロナウイルス感染症の流行が収束に向かうと、2年ぶりにインフルエンザウィルスが復活し、現在南半球のオーストラリアではインフルエンザ感染症の大流行が始まっています。(下図はオーストラリア保健部門 AUSTRALIAN INFLUENZASURVEILLANCE REPORT No. 04, 2022 :09 May to 22 May 2022より)



 この2年間、インフルエンザ感染症の流行が無かったために、ほとんどの日本人はインフルエンザの免疫が低下してしまっています。すなわち、インフルエンザ大流行の下地ができているのです。コロナ解禁で多数の海外旅行者が、今年の夏は我が国を訪れると思われます。南半球からの旅行者が、流行中の現地のインフルエンザを持ち込む可能性が強く危惧されています。

 昨年のRS ウイルス感染症の季節外れの大流行も、2009年の新型インフルエンザ感染症の大流行も夏でした。今年の夏はインフルエンザの大流行が発生することも十分警戒しながら、過ごす必要があるようです。

 しかし、インフルエンザにはコロナと異なり、タミフル、イナビルなどの治療薬があります。(もっともタミフルも、流通が始まった当時は、タミフル飲むと異常行動がおこる、タミフル薬害だ。などと薬害グループとTVワイドショウが大騒ぎしましたね。今、コロナワクチンにいちゃもんをつけているのと同じ顔ぶれで笑ってしまいます。)

 過度に心配は必要ありませんが、情報には注意してください。当クリニックも適時、HP、ツイッターで情報提供いたします。

 しかし今年の冬は間違いなく、インフルエンザが流行します。厚労省の役人が色気を出して、ワクチン供給にまたまた余計なちょっかいを出さなければ、今年の冬は10月になったら、早めのインフルエンザワクチン接種をお考えになってください。
(2022.6.5)


5月17日前後から、突然「マスクは必要ない」という、マスコミの大キャンペーンが始まりました。日本のマスコミはまるで談合したかのように(実際、しているのだと思いますが)、ある日突然前振りもなく、いっせいに洪水のような横並びのキャンペーンを始めます。最近では、某やんごとなき方のパートナーの方へのいっさいの批判が、突然禁止された事例もありました。

 三密を避ける。必要な時はマスクを着用する。手洗いは頻回に行う。このことは、感染症対策の基本です。もちろん、飛沫、エアゾル感染のリスクがきわめて少なく、熱中症のリスクのあるときはマスク着用は必ずしも必要ありません。しかし、このことは従前から言われていたことで、目新しいものではありません。

 外国がマスクをしないから。欧米ではマスクをやめたから。だから、外国のまねをして、マスクをしなくて良いとはいえません。少し前まで保育園で2歳児にもマスク着用が好ましいなどと議論されていたのに、今では保育所では原則マスクをしないことを推奨する、などとこのぶれぶれは何なのでしょうか。この2ヶ月で感染状況は激変したのでしょうか。(してませんよね。)

 さっそくTV局では町に出て、「あ、必要ないのにマスクをしている人がいます!」と馬鹿丸出しのレポートを嬉々として行っています。そうすると、さっそくマスクを外して、「TVで言われたことをさっそく実行している私って、スゴイ!」などと悦に入るおめでたい、おっちょこちょいの人が出てきます。

 このような人は、ステロイドは悪魔の薬(久米宏)、百日咳ワクチンは必要ない(毛利タネキ)、タミフルは異常行動を起す、抗生剤はいっさい必要が無い、HPVワクチンは危険なワクチン、などといわれると根拠もなく信じ込み、自分の子どもにこの誤った考えを押しつけてきたのです。22年間、外来でいやっというほど、この手の人と遭遇してきました。結局、十分な医学的ケアを受けられず、不幸になったのは誰だったのでしょうか。

 感染のリスクとマスク着用によるトラブルを比較して、原則マスクを着用し、感染予防の必要性があまりない場合は個人の判断でマスクを着用しなくてもよい、とすれば良いだけの話しです。

 マスクの有用性と感染予防の観点をすっぽりと抜け落ちさせて、マスクをしてない!マスクをしている!と現象面だけを取り上げて馬鹿騒ぎをすることは、全く意味が無いと考えます。馬鹿げたマスコミの煽動に惑わされるのはやめましょう。感染予防にマスクは必要だし、それを裏付ける医学的証拠は山ほど積み上がっているのです。

 そもそも、新型コロナウイルス感染症がマスクを厳重にしなくても良いレベルの軽症の感染症なら、なぜ超重症の2類感染症の扱いがそのまま、継続されているのでしょうか。マスク云々より、感染症対応の見直しが先なのではないか。馬鹿げた話しです。
(2022.5.22)


HP本文に記載した、5~11歳の小児用コロナワクチン接種に対する、当クリニックの見解をまとめます。

 現在の小児用コロナワクチン(コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン)は、デルタ株には発症予防効果が良好に認められましたが、オミクロン株に対する発症予防効果は弱いようです。しかし、重症化予防効果は認められています。

 感染力の強いオミクロン株による第6波で、最も感染が広がっているのは小児です。その理由は、ワクチンを受けることができないため、成人~高齢者層と異なり、コロナウイルスに対する免疫を持たず、感染力の強いオミクロン株に次々と感染しているのです。
 また、小児科学会の調査によれば、発病者数の激増に伴い、子どもでもじわじわと重症患者数が増えてきています。

 現在の小児用コロナワクチンはオミクロン株に対しては十分な感染予防はできませんが、重症化は予防できます。発病は防げないが、重症化は予防するというのは、インフルエンザワクチンの効果と同じです。

 今後、新型コロナウイルス感染症は変異を繰り返し、5番目のコロナかぜに収斂していくものと思われます。SARS-CoV-2による感染は消滅することはありません。子どもも、今後も何回となくSARS-CoV-2に感染するでしょう。毒性の強い変異株が発生する可能性もあります。たまたま、重症化する可能性もあるかもしれません。

 mRNAワクチンは抗体を上昇させるだけでなく、細胞性免疫を獲得させる働きも期待できます。したがって、接種することはお子さまにとって、決して無駄にはなりません。

 小児用コロナワクチンの副反応は、成人用コロナワクチンと違って重篤なものは認められていません。ネットで垂れ流されている「ワクチンは危険」情報は、一部に医学的事実もはめ込まれてはいますが、そのほとんどは医学的根拠の無いデマ情報です。
 
 むしろ、お子さまが新型コロナウイルス感染症にかかってしまった時、軽症で済んだと思ったけれども、long covidといわれる長期の後遺症が起きてくる可能性を警戒すべきと当クリニックは考えます。

 mRNAワクチンが新しいワクチンだから、未知の副反応が心配だというのなら、新型コロナウイルス感染症COVID-19そのものが新しい感染症であり、その病気の未知の後遺症にこそより目を向けるべき、と当クリニックは考えます。

 また、mRNAワクチンは新しく登場したワクチンといわれますが、長い間研究が積み重ねられてきたワクチンであり、今回のコロナワクチンの実用化によって、開発に弾みが付き、今後がんワクチンなどとさまざまな疾患治療の切り札として、大いにその役割が期待されているのです。

 
以上の検討を踏まえて、当クリニックはかかりつけの患者さんに、小児用コロナワクチン接種をお勧めいたします。

 そして、接種希望のお子さまには、小児用コロナワクチン(コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン)を接種いたします。


 
当クリニックは一部の医療機関のように、「当院は子どものコロナ接種をお勧めしないけれど、患者さんが「どうしても」というなら、接種してあげてもいいですよ。」というような、不誠実な対応は行いません。

 
鈴の木こどもクリニックは小児用コロナワクチンをかかりつけの患者さんに責任を持ってお勧めし、責任を持って接種いたします。安心してお子さまのために、当クリニックで小児用コロナワクチンを接種なさってください。(2022.5.16)


2022年4月いっぱいで、クリニック受付に設置していたビニールシートを撤去しました。また、鈴の子文庫の一部を1階、2階の書架に戻しました。

受付カウンターに設置していた、ビニールシートを撤去しました 書架に鈴の子文庫の一部を戻しました

 最近通院されるようになった患者さんはご存じないと思いますが、当クリニックはコロナ前までは、1階と2階書架に良質な児童書を多数並べて、お子さま、おかあさまにご自由に読んでいただいていました。「きれいでやさしい、そして楽しい母と子どものクリニック」が当クリニックの標語でした。

 昔と同じように多数の本を一挙に並べることはまだまだできませんが、「新しい診療スタイル」を踏まえながら、少しずつ書架の書物を増やしていき、きれいで、楽しかったあのころのクリニックの姿を再現していけるよう、努めていきたいと思います。
(2022.5.5)


端午の節句が近づいてきましたね。今年は、アトリウム花壇に小さな鯉のぼりと鯉のぼりのタペストリーを飾りました。
(2022.4.25)




コロナの流行が始まって、3度目のゴールデンウィークになりました。ただし、今までのゴールデンウィークと決定的に異なる点は、東京都のリバウンド警戒期間は延長されるものの、まん防等が解除され、社会生活の制限が大幅に緩和されたことです。

 現在、コロナウイルスオミクロン変異株はワクチンさえ済ましておけば、普通のかぜと同じです。(ただし、ワクチン未接種の人には、相変わらず「コロナ」のままです。ワクチン未接種の感染症専門家を襲った悲劇はこちら。)

 欧米ではすでにコロナの弱毒化に従い、検査陽性者数の増減にこだわらず、社会生活の制限撤廃が進んでいます。我が国でもすでに社会の現場では、動きのにぶい国の対応を乗り越えて、2類→5類への転換が進んでいます。

 現在では、外来に来る患者さんの5人に1人は、コロナの既感染者です。検査陽性の保護者の方の心配は、いつまで子どもが自宅「蟄居」になるのか、自分達がいつから会社に行けるのか、がほとんど全てです。コロナの病状の心配をする人は、誰もいません。こんな現状で、恐ろしい伝染病で、隔離が必要な「2類感染症」の扱いのままでよいのでしょうか。

 国が動かないなら、皆でコロナを乗り越えましょう。子ども達はもう限界です。連休中は感染予防に気をつけながら、ひさしぶりに家族で旅行に行くことも考えたいですね。
(2022.4.25)

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新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードは、「オミクロン株の特徴を踏まえた効果的な対策」の中で、「オミクロン株はデルタ株を始めとした、これまでの新型コロナウイルスとは、異なる感染症と考えるべきである。」と述べています。

 従来の新型コロナウイルス感染症は、約5日の潜伏期の後に、発熱、咳、倦怠感、味覚嗅覚障害などの症状が1週間続き、その後軽快します。感染者の2030%は、無症状のままです。しかし、1週間を過ぎたころから、感染者の20%は肺炎に進展、急激に呼吸の状態が悪化し、酸素が必要となります。さらに5%は人工呼吸器や膜型人工肺(ECMO)が必要となる重症呼吸障害や血栓症を併発し、 最終的には死亡者も出ています。これが従来の新型コロナウイルス感染症の経過でした。

 しかし、オミクロン株は、潜伏期が2.8日と短く、無症状は10%に留まります。その症状は、デルタ株でよく見られた味覚嗅覚障害は少なく、激しい喉の痛みや咳などの症状で、食べ物や水分がとれなくなったり、寝られなくなる患者も多いです。数日の経過で約5%に肺炎がみられますが、多くの患者さんは呼吸障害以外の全身倦怠や痛み、咽頭痛、脱水症などが目立ちます。

 デルタ株以前が「肺コロナ」だったのに対し、 オミクロン株は「のどコロナ」と呼べると思います。

 オミクロンの特徴は、潜伏期が2.8日と短いだけでなく、感染源として人に移す、世代期間が約2日のため、1週間で1人の患者が2日おきに次から次へと感染を広げ、四次感染まで引き起すため、爆発的に感染が広がります。まさしく、1月以降の日本の姿です。

 重症度については、デルタ株よりは入院のリスク、重症化のリスクは低いと評価されています。しかし軽症患者が爆発的に増加すると、救急外来などが圧迫され、ワクチン3回目接種が済んでいない高齢者に伝播すると、急激に入院患者、重症者が増加し、医療態勢を逼迫することになります。

 ワクチンの発病予防効果は、オミクロン株に対しては、2回目接種後70%が、6ヶ月前後で10%ぐらいまで低下してしまいます。そのため、昨年暮れからすでにワクチンの効果がなくなった高齢者が増えた状況下で、1月に爆発的に第6波の感染爆発が始まりました。

 オミクロン流行下で、ワクチン3回目接種が間に合わなかった、高齢者の間でオミクロンに感染する人が増え、入院患者、重症患者が増加しました。残念ながら、品川区では高齢者の3回目ワクチン接種率はいまだ67%弱であり、高齢者の3人に1人は重症化のリスクに曝され続けています。

 高齢者のオミクロン感染の重症化の特徴は、重症の肺炎になるのでは無く、もともと患っていた心臓病や腎臓、肺の病気、認知症などの持病が悪化して、重症になるケースが多いことです。

 さらに、本来は他の病気で入院治療が必要だったにもかかわらず、オミクロンが蔓延しているため、コロナの検査をしたところ陽性にでてしまい、指定されているためやむなくコロナ病棟に入院する高齢者も少なくないようです。このような高齢者には、悪化した持病の治療とコロナの治療を同時並行で行わなければならず、しかも基礎疾患は治療をしてもすぐには良くならないため、入院も長期に及び、医療機関の負担は極めて大きいものがあるようです。

 医療機関側の問題としては、医療従事者の子どもなど家族がコロナに感染し、医療従事者本人も陽性者や濃厚接触者となり、 自宅待機となってしまい、スタッフの補充ができないため、病棟は開いているにもかかわらず、入院がとれないケースも多発しているようです。したがって新規陽性者は減っているのに、重症者は高止まりで、死亡者が連日200人を越える事態が続いているのです。

 オミクロン流行下の20221月以来、鈴の木こどもクリニックは成人以外に、170名の生後2ヶ月児から18歳までのコロナ陽性者を診療してきました。呼吸障害に基づく重症度分類「中等症以上」や、かなり辛そうな症状を示した陽性者は一人もみられませんでした。

 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードでも、「基礎疾患や肥満を有しない、50歳未満の人の多くは感染しても症状は軽く、自宅療養で軽快している。」と述べています。ご家族に検査結果の電話連絡をしたとき、陽性の報告でも保護者の方で子どもの病気や症状の心配された方は数名のみで、ほとんどの保護者のご質問は、「いつまで自宅にいなければならないのですか。」でした。

 重い二類相当の病気であるからこそ、検査をして隔離が必要なはずですが、保護者の誰も病気の心配はされず、いつまで隔離されるのか、隔離期間ばかりが最大の関心事になっている倒錯した状況が、現在の診療現場の状況です。検査を希望しない発熱者の保護者も増えています。

 高齢者に対する3回目のワクチン接種、高齢者の周辺の徹底したコロナ検査の実施は、高齢者の生命を守る、極めて重要な施策であり、強力に推進されなければなりません。

 しかし、子どものコロナ対策は全くちがいます。長期の閉じこもり、自粛生活の中で、子どものうつ、自殺も増えてきています。子どもがコロナ検査陽性とお話ししても、保護者は誰も病気の心配はされません。インフルエンザ対応と同じように、発病した子どもが複数でたら、学級閉鎖、登園停止にすれば良いだけの話ではないでしょうか。現実には、すでになし崩し的にこの対応に近づいてきています。

 PCR検査を無制限に行って、症状もなく元気いっぱいの子どもをあぶり出して、親子ともに10日間も自宅に閉じ込めたり(信じ難いことですが、未だに声高にこの愚策を叫んでいる人達がいます。彼らはいったい何をみているのでしょうか)、大切な授業を中止したり、学校行事を中止することが本当に意味のあることなのか、当クリニックは大きな疑問の感じます。

 我が国の新型コロナウイルス感染症による10歳未満の死亡は0人、10歳代で数人だけです(2022年3月1日現在)。普通に学校や園に通って、普通に楽しい運動会や思い出に残る修学旅行にも行って、実りある学校生活を楽しむ日々を、品川区の子ども達にも一時も早く、取り返してあげたい。

 感染症法の「新型インフルエンザ等感染症」 2類相当を、5類相当に引き下げれば良いだけの話しです。この対応により、現在逼迫している医療現場は、どこでも劇的に改善されます。

 現在入院が指定されている入院ベッドを自由に動かし、差配できるようになります。必要なケアが行える病院に転院させることもできるようになります。また、発熱を理由とした受診拒否がなくなります。医療関係者も自宅待機でなく、業務にもどれます。保健所も本来対応すべき、基礎疾患のある陽性者、高齢者にその力を集中することができます。コロナ禍の異常な状態から、本来の医療体制に回帰できるのです。一日も早く、小児科診療があるべき正常化した姿に戻れる日を待ち望んでいます。(2022.3.20)


新型コロナウイルス感染症も3年目に入り、三密回避、マスク着用、不要な外出を控える、などの「新しい生活様式」はほぼ定着してきたようです。しかし、その生活スタイルが、 子どものとって、大きな負担になっているのも事実です。長期の閉じこもり、自粛生活の中で、子どものこころの抑圧は進み、自殺が増えてきていることも憂慮されます。

 国立成育医療センターが20219月に行った、「第6回ころな×子どもアンケート」によると、7078名の保護者、子どもの回答のうち、 「コロナのことを考えると嫌だ」38%、「さいきん集中できない」26%、「すぐにイライラしてしまう」28%、「夜、寝付けない」20%、という回答結果が得られたそうです。コロナ禍で、子どもも確実に追い詰められています。子どものこころを支え、支援する取り組みを、品川区も強力に行う必要があると考えます。

 コロナ陽性者への差別や偏見を行わないよう、学校においても指導が行われていますが、 すでに品川区でも今年に入ってから、教育委員会学務課資料によれば、1~2月の区立学校の新型コロナウイルス感染陽性者数は2070人にものぼっています。 今、差別すれば、逆に自分も差別される側にいつなってもおかしくないという、感染爆発の状況が起っているのです。

 歴史的にみて、今回の2019年に始まった「新型コロナウイルスパンデミック」は、すでに世界で4億4500万人が感染し、600万人が亡くなっています。これは、1918年に始まり、5億人が感染し、 1700万人から5000万人が死亡した、「スペインかぜ」に匹敵する、歴史的パンデミックとなりました。

 このようなパンデミックの体験は稀有のことであり、おそらく阪神・淡路大震災や東北大震災と並ぶ、歴史的に語り継がれる体験になっていくでしょう。

 子どもがこの体験を、「友達と遊べず、悲しかった。」「家に閉じこもって辛かった。」などというネガティブな受難体験としてのみ思い出として残るとしたら悲しいことです。「がまんして、しっかり感染対策を行ったので、僕たちはコロナに勝った。」「 コロナと戦う中で、医学、科学に興味を持った。」などの、前向きな成功体験をぜひ子ども達に残してあげたい。

 パンデミックに翻弄されている子ども達を励まし、勇気づけ、今後の彼らが生きていく上で、コロナ禍をただの被害者としてではなく、大きな成長の機会として、積極的に生きていけるような、教育の場を提供することを、 当クリニックは教育委員会に強く要望しています。
(2022.3.19)


相変わらずオミクロンが猛威を振るっていますが、当クリニックでは恒例のお内裏様-雛人形を飾りました。楽しい春、花咲く春がはやく戻ってきてほしいものですね。(2022.2.20)


オミクロン株の流行が続いています。子どもも家庭内感染や保育園、小学校のクラスターで検査陽性者が続出し、すでにPCR検査キットも抗原定性検査キットが足りなくなってきている状況です。いずれ、2007年の麻疹流行の時のように、検査キットがなくなる日が遠くなさそうです。また、品川区の自宅療養者へ配布する食料も減ってきている、と保健所から通達がありました。

 すでに市中感染症と化し、コロナ検査陽性者がいない学校の方が少なくなっているのに、「無症状でもPCR検査を」などといまだにとんちんかんな主張を繰り返す人達がいます。

 はやく2類相当(正確には1.5類)から5類相当に感染症対応を適正化し、本当に治療が必要な中等症、重症のコロナ患者さんがスムーズに治療を受けられる医療体制の集中化が急務だと思われます。
(2022.1.23)


軽症で感染力の強烈なオミクロン株が、急激に増えてきています。流行が急峻に立ち上がるときは、ピークも早く到達します。いよいよ新型コロナも、「インフルエンザ」化してきたようです。

 新型コロナウイルスの登場する2年前まで、今の時期はインフルエンザが大流行していました。クラスターによる学級閉鎖が相次ぎ、何十万の人がインフルエンザの感染者となり、自宅待機し、病院でもインフルエンザの入院患者で溢れていたのを、今騒いている人達は皆忘れてしまったのでしょうか。

 軽症でも感染者が増えれば、病院は逼迫すると言いますが、今のコロナの感染者数はインフルエンザの感染者数の比ではありませんよ。おまけに当時は皆検査を行っていたわけではありません。それでも、インフルエンザ大流行の2017-2018年のシーズンでも、誰も医療崩壊だと騒がなかったでしょ。実際、医療崩壊しませんでした。

 もしも今回のオミクロン流行で医療崩壊が起こるとするならば、いつまでも2類相当にしがみついて、省益=権力を手放したくないとばかりにガチガチの身動きできない規制を止めない、厚労省の役人の愚策のせいだと思われます。普通に診療させれば、医療崩壊など起こる病気ではありませんよ。

 例年インフルエンザ感染症には1000万人から1400万人の人が感染し、急峻な山が1ヶ月続きます。その後は潮のように急激に流行は引いていきます。

 怖れる心配はありません。ワクチンをきちんと接種し、三密を避け、マスクを着用し、手洗いを励行し、静かに流行が過ぎるのを待ちましょう。今やらなければならないことは、毎年今の時期のインフルエンザシーズンに行ってきたこと、そして新型コロナウイルス感染症の流行の中で今まで培ってきたこと、これをしっかりと行うことです。(2022.1.10)

ウェザーニュースから転載
 
例年のインフルエンザシーズンのインフルエンザ患者発生の経過 (東京都HPから)


1年間クリニックの吹き抜けの空を舞っていたアナと雪の女王カイトから、新春らしい
七連凧にクリニックの空の主役が交代しました。元気に吹き抜けの空を泳いでいます。

 新型コロナウイルス感染症第6波の爆発と共に始まった令和4年ですが、今自分たちができる感染予防策をしっかりと行いながら、心静かに落ち着いて過ごしていきたいですね。(2022.1.9)


2022年、あけましておめでとうございます。



 オミクロン株は毒性を犠牲にして感染力を強めるという、「インフルエンザ化」した新型コロナウイルスの最終進化形と考えられます。感染力が強く、毒性も強かったデルタ株を駆逐し、いま世界中で勢力を拡大しています。

 ちょうど2009年の新型インフルエンザウィルスAH11pdmがソ連型A11を駆逐し、ソ連型インフルエンザウイルスが消滅してしまったように、感染力は強いが重症化しにくいオミクロン株が主役となれば、ようやく新型コロナウイルス・パンデミックは、インフルエンザウイルス感染症の流行レベルに落ち着いていくと思われます。

 2022年はそろそろコロナ後も見据えた、クリニックの診療体制を作り上げて行きたいと考えています。

 
2022年も、変わらず鈴の木こどもクリニックを、よろしくお願いいたします。(2022.1.3)



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